地方の子育てってどんな感じ?

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地方への転勤が決まったけど、そこでの子育てってどんな感じなの?地方は子育てしやすいって聞くけれど、本当にそうなの?私の住んでいる富山県を例に、地方での子育てを見ていきましょう。



1.私が地方での子育てが好きな理由


子育て

 私の住んでいる富山県は、山も川も海も近く自然豊かなところです。草むらにはてんとう虫やバッタがいるし、道端のいろんな花にはチョウが舞います。河原では石を投げて遊び、夏には冷たい水に足を入れ水遊びをします。川の水もとてもきれいで魚やカニが普通にいるので、生き物と共存している感覚を味わうことができます。また、田んぼや畑がいたるところにあり、お米や野菜の育ちを五感で感じられるのは、何よりも子どもたちの良い教育環境だと思います。
都会で生まれ育った知人を連れ初めて富山を案内したとき、知人の第一声は「わぁ!空が広い!」でした。空が広いので、そこにそびえる立山連峰の山々が本当に近くて美しく、夜は星がいくつも瞬き、月が大きく光り輝きます。空気も水もきれいなので、お米や食物も美味しいです。自然が好きな人であれば、きっとこんな土地での子育ては時間の流れもゆったりと感じ、都会よりもゆとりのある子育てができるのではないでしょうか?
また、地方での子育ての大きなメリットは、都会よりも保育園に入りやすいということです。富山でも少しずつ入りにくい地域も出てきましたが、それでも都会ほどではありません。今はネットなどを通し、離れていても仕事ができるような時代になってきました。地方で暮らし、保育園に入ることができれば、今のママのお仕事を続けられるということもあるのではないでしょうか?



2.地方で子育てする際に必要不可欠なもの


地方

 富山県での子育てに必要不可欠なものがあります。それは車です。バスは1時間に数本、電車の駅も限られており、地下鉄もありません。路面電車も街中にしかありません。そのため富山県に住むほとんどの人が、1人1台車を持っているのが現状です。家庭に1台車があっても、旦那さんがその車に乗ってお仕事に行くのであれば、街中でなければ子どもを連れての移動は大変だと思います。都会よりも子どもが少ない分、小児科や大きな公園が徒歩圏内にないというのも仕方ないことかもしれません。
また、富山県は持ち家率が高いことでも知られています。新しい団地やマンション住まいでなければ、周囲のお家には子どもがいないということも十分ありえることです。その分地域のおじいちゃんおばあちゃんがいつも声をかけ良くしてくれるということはありますが、そのコミュニケーションが苦手な方は苦痛に感じることもあるかもしれません。


いかがでしたか?「地方は子育てしやすい」とは言っても、その地方に両親がいるのかどうか、自分が自然を好きかどうか、子育てにおいて何を重要視するのか、それぞれの価値観で考え方は変わってくると思います。それでも、今後また転勤する可能性があるのなら、旅行のように、その土地の特徴を探しながら楽しんでみてはいかがでしょうか?


~記事はあくまでも一例です。tenkin-noteは、転勤族の転勤が「転機」に、そして楽しい転勤生活になるよう応援しています。~


文:さやか/Chially(キアリー)保育士ママ


※さやかプロフィール:保育士経験の後、ママであり保育士として、現在親子コミュニティの活動を通し、社会全体で子育てするムードを育むチャレンジ中。親子ともに納得できる子育て法を目指し、子どもたちにクリエイティブな遊びを提案します。

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