転勤生活の心の友! 親子で読みたい本3選

総合評価: 4.035 件のレビュー)

転勤により、家族で引っ越し。 引っ越し直後は、役所や子供の転校先など、手続き作業に終われる忙しい毎日 ですが、そこから1~2か月くらいたつと、新しい生活に少し慣れてくる方も多いのではないでしょうか?

日常生活が落ち着いてくると、それまで感じていなかった孤独やさみしさ子育ての不安にふと気づくことありませんか?そんな時、私はよく図書館や本屋さんへ行っていました。

今回は、そんな転勤生活で心の支えとなった本3冊を、ご紹介したいと思います!

お子さんにちょっと元気がない時に「ぼく モグラ キツネ 馬」




男の子と動物たちが、旅をしながら、お互いの存在や自分を大切にすることとは?を考えていくお話です。

誰だって、新しい環境に飛び込む時は勇気がいるのもの。転校を経験するお子さんは、さみしさや不安の中、大人の想像以上に勇気を出してがんばっていると思います。そんな時、「つらかったら弱音を吐いてもいいんだよ、仲間がいるから 」と、すっと力が抜けるような、愛にあふれる、心あたたまるお話でした。

ちょうど転校を目前にしていた次男は、この本が心に響いたようで、「がまんしないで、言っていいんだね」と、少し安心したような表情で、感想を話してくれたのを覚えています。
ぼく もぐら キツネ 馬
著:チャーリー・マッケジー
訳:川村元気
出版社:飛鳥新社

引っ越しのお片づけ、お子さんも戦力に!「子どもがどんどん整理整頓したくなる!お片づけ帖」




引っ越しの段ボールが届いた時に、「大事なおもちゃは、自分で段ボールに詰めたい !」という子供たちの意見から、興味を持った本です。

転勤族のご家庭にとって、引っ越しは大変な作業ですが、これがきっかけとなって、家中の物を一気に整理することができるいい機会。お片づけは、いるものいらないもの、どの場所に置いたら使いやすいのか、など生活の中で使う判断力、決断力をはぐぐむことができるチャンスなんです。

この本では、お子さんの学用品や机周りの収納方法にくわえ、学校のプリント類や写真などの上手な保存方法のコツも、わかりやすく紹介されています。

お片づけをする機会が多い転勤族、お片づけの時間も楽しく過ごせるといいですよね。親子で一緒に読めるおすすめの一冊です。
子どもがどんどん整理整頓したくなる!お片づけ帖
著:カール友波
出版社:永岡書店

 

子育てに悩んだ時は「教えない子育て」




夫の帰りが遅くてワンオペ生活、なかなか子供の話ができない…友達もいない…でも誰かに悩みを相談したい、どうしたらいいの?

1人で抱え込んでつらくなってしまった時、一目でこのタイトルにひかれ、手に取った一冊です。

子どもが困っていると、すぐ手を差し伸べたり、どうにかしてあげようという気持ちが出てくるのは、親にとってはしぜんなこと。でも、すべてを教えてしまうことは、子どもにとって、大切な力をなくしてしまうかも?

これからの時代を生きていくために必要な「考える力」、また人とのつながりの変化が多い転勤族だからこそ身につけたい、「コミュニケーション力」を育てるコツなど、子育ての新しい視点がたくさん増える、とても学びの深い本です。

子育てというタイトルですが、親のあり方、生き方、価値観を考える、親自身が変わっていく、そんな内容の一冊です。
教えない子育て
著:母学アカデミー学長 河村京子
日本法令

転勤生活でつらい時、さみしい時、悩んだ時、私は本に何度も救われてきました。気軽に話せる人が近くにいなくても、心が明るくなったり、勇気をもらえたり。

デジタル化が進んでいる現在ですが、私にとって図書館や本屋さんは、同じ地域の人を近くに感じることができる、ほっとする大切な場所なのかもしれません。

今回ご紹介しました3冊の本。ぜひ読んでみて下さいね♪

 

~記事はあくまでも一例です。tenkin-noteは、転勤族の転勤が「転機」に、そして楽しい転勤生活になるよう応援しています。

文:上村美樹/ライター/コミュニケーショントレーナー

上村美樹のプロフィール:結婚後、14年間で4回の引っ越し。転園や転校も経験しながら、夫、息子二人(中2、小5)と暮らしています。モットーは、「ママこそ自分を大切に」孤独や子育てに悩むママの力になりたい!そんな思いでライター、コミュニケーショントレーナーとして活動中。

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