転勤により、家族で引っ越し。 引っ越し直後は、役所や子供の転校先など、手続き作業に終われる忙しい毎日 ですが、そこから1~2か月くらいたつと、新しい生活に少し慣れてくる方も多いのではないでしょうか?
日常生活が落ち着いてくると、それまで感じていなかった孤独やさみしさ、子育ての不安にふと気づくことありませんか?そんな時、私はよく図書館や本屋さんへ行っていました。
今回は、そんな転勤生活で心の支えとなった本3冊を、ご紹介したいと思います!
お子さんにちょっと元気がない時に「ぼく モグラ キツネ 馬」
男の子と動物たちが、旅をしながら、お互いの存在や自分を大切にすることとは?を考えていくお話です。
誰だって、新しい環境に飛び込む時は勇気がいるのもの。転校を経験するお子さんは、さみしさや不安の中、大人の想像以上に勇気を出してがんばっていると思います。そんな時、「つらかったら弱音を吐いてもいいんだよ、仲間がいるから 」と、すっと力が抜けるような、愛にあふれる、心あたたまるお話でした。
ちょうど転校を目前にしていた次男は、この本が心に響いたようで、「がまんしないで、言っていいんだね」と、少し安心したような表情で、感想を話してくれたのを覚えています。
ぼく もぐら キツネ 馬
著:チャーリー・マッケジー
訳:川村元気
出版社:飛鳥新社
引っ越しのお片づけ、お子さんも戦力に!「子どもがどんどん整理整頓したくなる!お片づけ帖」
引っ越しの段ボールが届いた時に、「大事なおもちゃは、自分で段ボールに詰めたい !」という子供たちの意見から、興味を持った本です。
転勤族のご家庭にとって、引っ越しは大変な作業ですが、これがきっかけとなって、家中の物を一気に整理することができるいい機会。お片づけは、いるものいらないもの、どの場所に置いたら使いやすいのか、など生活の中で使う判断力、決断力をはぐぐむことができるチャンスなんです。
この本では、お子さんの学用品や机周りの収納方法にくわえ、学校のプリント類や写真などの上手な保存方法のコツも、わかりやすく紹介されています。
お片づけをする機会が多い転勤族、お片づけの時間も楽しく過ごせるといいですよね。親子で一緒に読めるおすすめの一冊です。
子どもがどんどん整理整頓したくなる!お片づけ帖
著:カール友波
出版社:永岡書店
子育てに悩んだ時は「教えない子育て」
夫の帰りが遅くてワンオペ生活、なかなか子供の話ができない…友達もいない…でも誰かに悩みを相談したい、どうしたらいいの?
1人で抱え込んでつらくなってしまった時、一目でこのタイトルにひかれ、手に取った一冊です。
子どもが困っていると、すぐ手を差し伸べたり、どうにかしてあげようという気持ちが出てくるのは、親にとってはしぜんなこと。でも、すべてを教えてしまうことは、子どもにとって、大切な力をなくしてしまうかも?
これからの時代を生きていくために必要な「考える力」、また人とのつながりの変化が多い転勤族だからこそ身につけたい、「コミュニケーション力」を育てるコツなど、子育ての新しい視点がたくさん増える、とても学びの深い本です。
子育てというタイトルですが、親のあり方、生き方、価値観を考える、親自身が変わっていく、そんな内容の一冊です。
教えない子育て
著:母学アカデミー学長 河村京子
日本法令
転勤生活でつらい時、さみしい時、悩んだ時、私は本に何度も救われてきました。気軽に話せる人が近くにいなくても、心が明るくなったり、勇気をもらえたり。
デジタル化が進んでいる現在ですが、私にとって図書館や本屋さんは、同じ地域の人を近くに感じることができる、ほっとする大切な場所なのかもしれません。
今回ご紹介しました3冊の本。ぜひ読んでみて下さいね♪
~記事はあくまでも一例です。tenkin-noteは、転勤族の転勤が「転機」に、そして楽しい転勤生活になるよう応援しています。
文:上村美樹/ライター/コミュニケーショントレーナー
上村美樹のプロフィール:結婚後、14年間で4回の引っ越し。転園や転校も経験しながら、夫、息子二人(中2、小5)と暮らしています。モットーは、「ママこそ自分を大切に」孤独や子育てに悩むママの力になりたい!そんな思いでライター、コミュニケーショントレーナーとして活動中。