「生き方いろイロ 転勤トイロ」vol.2 迫優子さん 家族で楽しみながら。私たちらしい転勤のカタチ【前編】

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人生で大事にしている“価値観”は、迷ったとき、岐路に立ったときの道しるべになるはず。
そんな思いから、その人の価値観に焦点を当てて、その人の過去、現在、これからをお伺いしていくインタビューシリーズ「生き方いろイロ 転勤トイロ」。


転勤妻は変化が多いぶん、様々な人生の選択を経験していけるのが、面白くもあり大変な部分だと思います。
その時々で悩みながらも、進んでいく道をひとつひとつ決めていった女性たちの生き方が、みなさんの参考になりますように。


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今回お話を伺ったのは、転勤歴11年目の迫優子(さこ・ゆうこ)さん。
山口県出身の迫さんは、転勤族の旦那さんとの結婚を機に、奈良県、鹿児島県、富山県と移り住み、現在は転勤4県目の群馬県に住んでいます。


いざ転勤が決まったとき、少ない情報のなか見知らぬ土地での家探し、学校探しに苦労した経験があるという方も多いのではないでしょうか?


迫さんの家探しや学校探しのお話を聞いていると、そこには学ぶべきノウハウがたくさん!迫さんの大切にしている価値観がその裏に隠されていることも見えてきました。


転勤が決まったら、まず何をすればいいの?引っ越し先、転校先選びってどうやってすすめたらいいの?
そんな疑問を持っている転勤妻のみなさんにもぜひ参考にしていただきたいお話です。


迫さん

迫優子(さこ・ゆうこ)さん



迫さんが大切にしている価値観は?―家族、楽しさ、受容


初対面でも、こちらが初対面ということを忘れてしまいそうになるくらい明るく元気に接してくれる迫さん。いつでもどんなことにも前向きに取り組んでいる姿がとても印象的です。


そんな迫さんが現在大切にしている価値観は、【家族】【楽しさ】【受容】の3つ。
迫さんらしさが表れているキーワード、深堀りしてお伺いしていきましょう。


転勤族だからこそ大事にしたい、家族と楽しさ


迫さんは独身の頃から、家族に対しての思いは強かったといいます。
「母が専業主婦で、帰ったら必ず家にいるというのが当たり前の環境でした。自分の子どもたちにもそうしたいと思ってるんです。」
パートで働きながらも、幼稚園、小学校に通うお子さんとの時間を大切にし、休日には一緒にお出かけ。


大切な家族だから、お子さんが小さいときから転勤族であることはきちんと伝えているそう。


「下の子はまだ小さいからお友達とのお別れがさみしかったり、引きずっている部分もあります。でも、わが家はそういうお家なんだって小さいなりにわかっているみたいです。
いくら小さくても、その土地を離れて新しい環境に飛び込むのは家族みんな同じ。小さいからわからないでしょ、じゃなくて、家族の一員としてきちんと伝えることで、子どもたちも理解してくれているようです。」


そんな迫さんは、転勤を旅するように家族で楽しんでいます。
転勤が決まったら、まず旦那さんが引っ越し先の『るるぶ』を買ってくるのが迫家の定番。


「子どもと一緒に、『こんなところがあるよ!どこ行きたい?』とテンションをあげながら次の行き先のリサーチをします。おかげで上の子は転勤を楽しんでいるよう。
転勤生活では意識して楽しむようにしています。自分から楽しみを見つけにいかないと、転勤生活ってすごくつらいと思うし、実家に帰りたいってなっちゃうと思うんです。」


引っ越し

自分も相手も、ありのままを受け入れる


迫さんは、富山で見つけた仕事を群馬に来てからもフルリモートで続けている働くママ。その傍ら「伝え方コンサルタント」(※)としても活動しています。
コミュニケーションについて勉強していく中で、「あきらめる」という仏教用語がとても印象的だったといいます。


「あきらめるって、自分の思い通りにいかなくて断念するっていうネガティブな言葉だと思っていました。だけど、仏教用語では、『道理を明らかにして認める』という意味があるんです。明らかにして認めたうえで、それを受け入れるというようなポジティブな言葉。そのギャップが衝撃ですごく心に残っています。
ありのままの自分、ありのままの相手を受け入れるっていうのは、伝え方の勉強をしたからこそ意識していることです。」


自分と違う意見や考え方を受け入れるのは、簡単そうに見えてとても難しいこと。
とりわけ、一番近くにいる家族のこととなると、どうしてわかってくれないの?という気持ちが強くなってしまうかもしれません。
「実生活ではなかなかうまくいかないこともあるけど…(苦笑)」と続ける迫さん。


「子どもとのかかわりでも、イライラすることってありますよね。そういうときって、親の言うことをどうして聞かないの?とか思っていたりするんです。
でも子どもは子どもなりに考えていることがあって、意見が違うのかもしれない。それを認めさえすれば、もう少し落ち着いて接することができるのかなって。
転勤生活だと、大人も子どもも家族以外の逃げ場がなかなかないですよね。家族でいろいろ乗り越えていかなきゃいけないから、みんなの意見を尊重すること、『受容』ってとても大事だと思っています。」


※性格統計学をもとに、相手にあった「伝え方」「関わり方」を提案・提供する仕事。(https://ningenkankei-up.com/counselor/post-11473/


迫さん2

根本に「転勤」があるからこそ大切にしていきたい価値観ということで、家族・楽しさ・受容の3つをあげてくださった迫さん。
実際転勤が決まったとき、この3つの価値観がどうかかわってくるのでしょうか?後編では、迫さん一家が実践する、転勤を楽しむためのノウハウをご紹介していきます。


後編へつづく


インタビュー・文:あずま るに / ライター / 焼き菓子のお店única(ウニカ)店主


※あずま るにプロフィール:東京出身。お菓子作りの夢を追って富山に来たのが7年前。農家でのお菓子作り、富山県移住相談員を経て、第一子の育休中にフリーライターに転身することを決意。店舗を持たない小さな焼き菓子店との“二足のわらじ”に挑戦中。
生粋の富山男子である夫、2歳の娘、甘ったれ茶トラ猫と暮らしています。

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