転勤を打診されたときに、断ることはできるのでしょうか?
くびになったり、断ったことで左遷されたりする?
転勤妻さんなら気になると思います。
実は、我が家は転勤打診をされたときに断った過去があります。
断った場合どうなるの?という疑問の解決のきっかけになればうれしいです。
夫婦で出した結論
子どもを妊娠中に転勤の打診があった我が家。
夫が、着任して4年目のある日上司に転勤の打診をされました。
ちょうど妊娠中の私は引っ越すかもしれないのだと日々を過ごしていました。
そんな中、夕食後に出血がとまらず産科へ急いだところ切迫流産でおなかの子どもが危ないことを知りました。
妊娠初期なので入院もできず、家で絶対安静を言い渡されました。
寝たきりの生活がスタートする中、頭をしめるのは転勤するかもしれないのに絶対安静・・・という不安。
不安で頭がいっぱいのなか、夫が話をしてくれました。
「仕事は大事。だけどなにが一番大事か考えた時に守るべきなのは家族だ。それに内示ではなく打診の今なら断れるのではないか。」との考えに甘えることに。
夫は絶対安静を言い渡された翌々日、上司に「嫁が切迫流産なので(転勤先には)いけません」と話したところ上司からは「そうか」と返答があったとのことです。
私は転勤打診を断ったことでくびになるかもしれない。
転勤しない選択肢のせいで出世はできないのではないか。
打診を断ったとしても一個人の拒否なんて通るかわからないとドキドキしていました。
内示の日には転勤の話はありませんでした。
転勤を断った我が家のそれから
私は1ヵ月もの長い間切迫流産で寝たきりで過ごしました。
体力は落ちましたが、無事に子どもを産むことができほっと一安心。
夫はありがたいことに、転勤打診を断ったにも関わらず昇進試験を受けさせてもらえ、子どもが生まれた後には昇進でき役職をもらうことができました。
最初は転勤打診を断ることにより、新しい職場を探さないといけないのでは・・・と不安に思ったりしました。
結果として我が家は、無理なものは無理だと会社側に伝えてよかったです。
法的に転勤を断れるの?
実は転勤は断れる場合があります。
家族に介護や病気など正当な理由がある場合、会社側が汲み取ってくれる場合があります。
夫は当時、そこまで調べていなかったのですが、打診の段階で断ることができたので、出世には影響はでなかったのかもしれません。
転勤だから病気でも会社の辞令に従わなくてはならない!と考えている転勤族の家族がいたら、ぜひ就業規則をみてください。
場合によっては、辞令交付前なら汲み取ってもらえる場合もあるようです。
家族の問題だからと、あきらめないで職場に伝えてもらうことも今後は大事になってくると思います。
無理をしすぎず、家族にあった転勤族生活を楽しんでいきましょう。
~記事はあくまでも一例です。tenkin-noteは、転勤族の転勤が「転機」に、そして楽しい転勤生活になるよう応援しています。~
文:藤あやの/ライター/宅建士
※藤あやのプロフィール:石川県出身。大学進学と同時に東京へ出て就職は都内の大手不動産業に従事。8年間の東京生活を経た後、石川県へ戻り結婚。夫が転勤族なため在宅でも働けるライターの仕事を細々とおこなう。