孤独な転勤妻、夫との向き合い方

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年度が変わり、転勤や引っ越しにともなって、新たな場所で新生活を始めた方も多いのではないでしょうか?

転勤先が、全く知り合いのいない環境、慣れない新しい生活にとまどう毎日。孤独な中、唯一会話したり、頼りにできるのは夫だけ。
しかし、帰宅した夫は妻の話を聞いてくれない、夫の態度や言葉にイライラして、ついついケンカに…。転勤妻にとって、唯一知り合いの夫と距離ができてしまうと、妻はさらに寂しさや不安を感じるようになってしまいます。

そこで、今回は「転勤妻、夫との向き合い方」について、お伝えしていきたいと思います。

 

①夫を意識的に観察する


引っ越しして慣れるまで、妻側には、日常のちょっとしたことを気軽に聞いたり、相談できる相手がいません。そのため、ネット検索や地域新聞等で情報を集めて、一つずつ解決していくなど、一苦労の日々。毎日の生活を送るだけでも精いっぱい、ということもあるのではないでしょうか。

妻が苦労を感じている一方、夫は勤務先で知り合いもできて、飲み会で夜遅くに帰宅。仕事とはわかっていても、夫のそんな姿を見ていると、何だか楽しそう…自分だけ取り残されているみたい…と、ますます孤独を感じてしまうという人もいるかもしれません。以前の私も、その一人でした。

しかし、ある日帰ってきたが、ふとこぼした言葉は『気楽にグチを話せる友達がほしい…』

その言葉を聞いた私は、ハッ!としました。転勤してしばらくは、夫側も心を許せるほど話せる人がいない状態だったと気づきました。実は夫側も、妻と同じように、心の奥では寂しさを抱えているのかもしれない、と感じた出来事でした。

帰宅時というのは、忙しさや気を張って過ごしていた所から、力が抜けて素の自分に戻る瞬間。内面的な状態やストレスは、知らない間に顔の表情や声のトーン、身体に表れてきたりします。普段と変わらないように見えていても、意識的に夫の様子を観察してみると、ちょっとした変化に気づく可能性もあります。

イライラして機嫌が悪い時は、忙しくて余裕がないのかも?朝一番の表情が暗い時は、心配事や睡眠不足になっているのかも?など、夫を観察すると、妻側も状況を理解できたり、「今日はそっとしておこう」など対応策がとれて、快適に過ごす方法がみえてくるようになります。

新しい環境で夫側も頑張ってくれている、そう感じると、夫に対して、いたわりや感謝の気持ちが生まれ、接し方や態度も自然と変化していくかもしれません。

 

②話し合いの時間を確保する


先にお伝えしたように、妻が夫の事を観察するのと同様に、妻の心の大きな支えとなるのが、転勤妻が感じている孤独や寂しさに対する、夫の理解。

そうは言っても、帰宅時間が遅い夫や、単身赴任の場合、お子さんが小さい場合などは、夫婦の会話時間を確保するのが難しいご家庭もあるのではないでしょうか。

しかし、コミュニケーションが不足すると、孤独な環境にいる妻側は、ストレスや不満を一人で抱えこみやすくなってしまうのも事実としてあります。がまんを続けていたり、ため込みすぎてしまうと、感情が爆発してしまい、伝える事すら出来なくなってしまうかもしれません。

そこで、スムーズな話し合いのポイントをご紹介していきたいと思います。

[ポイント①]

こんな時は感情が爆発する前に早めに伝える

・1人だとできない事

・手伝ってほしい事

・大変すぎて無理なこと

・子どもの様子(悩み)

・自分が体調不良で余裕がない時

などは、なるべくこまめに伝えるようにすると良いかもしれません。

 

[ポイント②]

感情的になりそう、言葉で伝えるのが苦手な時

・スマホや紙にメモしておく

・ある程度、まとまりをつけてから話す

・LINEでメッセージを送る

など、落ち着いて冷静に伝えることが大切です。

また、伝える時は夫側にも余裕がある状態、というのが良いタイミング。

私の場合ですが、仕事から帰宅後、夜遅い時間帯に話そうとしたところ、夫は疲れている状態のため、上手く話し合いができなかったという失敗経験があります。

 

より良いコミュニケーションを取るためにも、たっぷり睡眠をとれた日や、リラックスできる場所、お気に入りの美味しいお店に行くなど、お互い心が落ち着いているタイミングで、素直に伝える事ができると、理解につながり、協力し合える関係になっていけるのではないでしょうか。


転勤生活は、妻、夫、そして子供、それぞれにとっても、大変な状況が多いかと思います。孤独で寂しい思いを、転勤するたびに何度も繰り返すでしょう。ですが、その中で弱音を吐けたり、相談したり、励ましたり、大きな支えとなるのは夫婦、家族だと感じています。ストレスや、悩みを上手に解消しながら、快適な転勤生活を過ごせるよう、ぜひ、コミュニケーションの時間を活用してみてはいかかでしょうか。

 

~記事はあくまでも一例です。tenkin-noteは、転勤族の転勤が「転機」に、そして楽しい転勤生活になるよう応援しています。

文:上村美樹/ライター/コミュニケーショントレーナー

上村美樹のプロフィール:結婚後、14年間で4回の引っ越し。転園や転校も経験しながら、夫、息子二人(中2、小5)と暮らしています。モットーは、「ママこそ自分を大切に」孤独や子育てに悩むママの力になりたい!そんな思いでライター、コミュニケーショントレーナーとして活動中。

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