転校生支援プロジェクト
少しずつ寒さが緩むこの季節・・転勤の辞令が出た方もいらっしゃるのではないでしょうか。
親にとっても、子どもにとっても大きな転機となる転勤。
特に転校する子どもたちは、新しい環境に一人で飛び込んでいくことになります。
「転校」をうまく乗り切り、よい「転機」にできる方法があるのなら、導き出した方法を多くの親子にシェアしたい。
そんな想いから立ち上げた支援プロジェクトが「転校生支援プロジェクト」
先日、そのプロジェクトの一環としてオンラインワークショップを開催しました!
まずは第一弾として、子ども向けのワークショップ「自分の好きをみつけよう!~転校する仲間と一緒にオンラインで遊んでみよう〜」を開催した様子をお伝えします。
(今回ご紹介するのは小学1年生〜5年生向けのワークショップです。当日は小学6年生向けにも開催されました)
記事を書く私も、この先転居を控えています。いずれ転校が避けられない子どもたちをどうフォローしていけばよいだろう・・と思っていたので、今回は長男と一緒に参加することにしました。
オンラインワークショップの様子
当日、Zoom画面に集まってきたのは小学1年生~5年生までの6名。
すでに転校を経験した子、これから転校を控えている子、海外へ転校した子、など境遇はそれぞれ。
開始前は少し緊張した様子が見られます・・隣に座る息子も「話すの緊張する~」ともじもじしています(笑)
優しい笑顔の講師、関 美佳さんが挨拶し、まずは「名前」を自己紹介してみましょう!とワークショップがスタートしました。
おもしろいな〜と思ったのが、ワークシートに書く名前は「自分が(相手に)呼んでほしい名前」を書く。ということ。
呼んでほしい呼び名を先に伝えると、相手もぐっと呼びやすくなるはず。
ちょっとした工夫が、緊張を和らげ相手との距離を縮めるきっかけになりそうだと感じました。
ワークショップは続き、「すきなこと」「きらいなこと」「好きな食べ物」や「今住んでいる地域について」など
自分について振り返りながら、ワークシートを埋めて発表していきます。
「すきなこと」はなかなか書けない、話せない息子でしたが、「きらいなこと・苦手なたべもの」はすらすら伝えられる模様(笑) 上手く会話にできそうなら、「すきなこと」でなくてもいいんだなという新たな気づきにもなりました。
講師の美佳さんから「好きなこと・苦手なことを伝えると相手が質問したくなります。もし話すのが苦手なら、書いて伝える。という手もありますよ!」とアドバイスが。
たしかに、最初緊張しているときはなかなか上手に伝えられませんよね。
息子も上手く伝えられないタイプなので、早速自作の「○○(名前)についての本」と題してオリジナル冊子を作りました。
実は今回、ビデオオフでチャットにて参加してくれた子がいました。参加をためらっていたそうなのですが、それでもずっと皆の話を聞きながら「すきなこと」「きらいなこと」をチャットで送ってくれて・・
皆それぞれの想いがあって、色んな参加の仕方がある。チャットのコメントを読み上げながら、ワークショップは温かい雰囲気に包まれていました!
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最後に講師の美佳さんから、色々な違いをぜひ発見してみましょう!とメッセージが。
「新しい場所に行ったらまず”おもしろいこと”を探してみましょう。発見した”おもしろいこと”を集めてみたら、きっと楽しく過ごせるはずですよ!」と転校を前向きに捉えられそうな言葉で、ワークショップが締めくくられました。
【講師】
関 美佳さん
寺子屋つながリンク代表
国内の大学にて教育学を修めた後、アメリカに留学。インディアナ州立大学(レクリエーションマネージメント専攻)卒業。 山村留学指導員を経て、現職。
キャンプなどの野外活動を通して、国内外1万人以上の子どもたちと出会う。寺子屋つながリンクでは、「子どもたちが共に育ちあう場を提供」し続けており、「自分の人生を自分の足で歩める人」を育てる事業を様々に展開している。
【モデレーター】
利根川 芙海
一般社団法人TENKIN LAB理事
「転勤は転機にもなる」を合言葉に2018年から転勤族支援をしている一般社団法人TENKIN LABの理事。自身も転勤族。子どもの転校を機に、転校生支援の仕組みがないことに気づき、本プロジェクトを立ち上げた。現在、転校生の親として奮闘中。
【主催】一般社団法人TENKIN LAB
【助成】一般社団法人 心豊かな社会をつくる子ども教育財団
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