災害に対してどのような対策をしていますか?
今までなにもなかったから大丈夫だろうと思っていませんか…?
転勤族の私たちにも災害は無関係ではありません。
知り合いもいない中、災害が起こったらどうするかを、令和6年能登半島地震に遭遇した筆者と考えてみましょう。
普段からできる災害対策3選!
気づいた時がはじめ時!
災害対策について大事なことを3つご紹介します。
1つ目は、避難場所がどこか調べておくこと。
できたら一度いってみるといいでしょう。
避難場所は小学校や中学校、公民館が多いです。
小学校や中学校はなかなか入れませんが、周りの様子を見ておくだけでも安心感が違います。
避難場所によってはトイレが少ない、津波に対応できないくらい低い場所に位置している、という事もあるので事前に調べておきましょう。
2つ目は、近隣の方とは顔見知り程度になっておくこと。
いざという時お互いの安否がわかるのは心強いです。
引っ越しの挨拶をしましょうとまでは言いませんが、出会ったら挨拶をしておくことでなにかあった時に情報を交換できます。
特に転勤族の場合は、町内会などに入らないことが多いので顔見知りをつくっておくと安心できます。
3つ目は防災バックを用意して、実際に使ってみること。
防災バックは買って終わりではありません。
なにが防災バックに入っているか知っていますか?
我が家は幼児が二人いるのですが、防災バックの中はオムツもお菓子もない状態でした。
もし、こんな状態で避難所にいこうものなら泣き叫ぶのは容易に想像できます。
さらに、防災グッズに関しては、持ち出し用にプラスして家で生活できる非常用グッズがあってもよいと思います。
転勤族は荷物が少ないことが多いですが、防災用品については最低限そろえておくと、なにかあったときに困らなくて済みますね。
普段から防災について意識しておくと、いざという時慌てず冷静に判断できます。
突然の災害!家族が安全に過ごせる場所を選択するのは転勤妻です!
転勤族の場合、周りに頼れる人がいない場合がほとんどだと思います。
そんな時、自分で判断して避難するか自宅待機するかを考える必要が出てきます。
我が家は地震の時、夫に呼び出しがかかり一人で子どもと過ごすことになりました。
断水もしていたので、近所の避難所へ行くことも考えたのですが、子どもに熱があり自宅で過ごすという選択に。
断水に備えていなかったので、お風呂の水をためておかず苦労したのは後からです。
非常用トイレの使い方がわからず混乱し、手も洗えないというのは初めての経験でした。
その日はお風呂にも入らず、余震に備えてヘルメットと靴下を寝室において横になり、非常用バックを玄関において寝ることに。
大人用ヘルメットは前もって用意していましたが、子ども用はないため自転車用のヘルメットを代用。
強い余震もなく過ごせたので、そのまま家から避難はしませんでした。
我が家の断水は1日で解消されたため避難せずにすみましたが、輪島にある実家では水が使えない状態が長引いています。
実際、すぐにライフラインが使える状態になるとは限らないので、防災用品を持ち出し用とは別に多めに買って備えることの重要性に気づきました。
自宅避難がよいか、避難所にいくのがよいか正解は家族によってちがいます。
住まいの状況や家族の体調をみて判断することが大事ですね。
災害が長期に渡った場合・・・
災害後すぐにライフラインや環境が元の状態に戻ることは難しいです。
避難して終わりではなく、長期に続く場合のことも考えておく必要があります。
自宅避難の場合は、支援品がもらえないので、長期の避難生活となる場合、支援品をいただくために避難所へいくことも選択肢に入れておきましょう。
普段は自宅で過ごして、避難所へ支援品をもらいに行く。
余震が怖いので、避難所で生活する。
夫には避難所で生活してもらい、ほかの家族は違う地で生活する。など家族によって選択肢は色々あります。
実際に災害が起こった時、自宅で待機するか避難所へ行くか、その他の判断をするかは、転勤族の妻の私たちがしなくてはなりません。
少しでも選択肢を増やしていざというときのために備えましょう。
~記事はあくまでも一例です。tenkin-noteは、転勤族の転勤が「転機」に、そして楽しい転勤生活になるよう応援しています。~
文:藤あやの/ライター/宅建士
※藤あやのプロフィール:石川県出身。大学進学と同時に東京へ出て就職は都内の大手不動産業に従事。8年間の東京生活を経た後、石川県へ戻り結婚。夫が転勤族なため在宅でも働けるライターの仕事を細々とおこなう。
同時に宅建士として不動産業で在宅ワークスタート。不動産をもっと学びたいと思い現在不動産鑑定士の勉強中。
現在は、転勤族なのにあまり転勤しない夫、5歳のやんちゃな息子と3歳の甘えん坊の娘と石川県で暮らしています。