最近、フリーランスとして働く人が増えているということをテレビや新聞などで聞いたことはありませんか?でもまだまだ新しい働き方と言われるフリーランス。よくわからないし、実際どうなの?と思っている方も多いのでは。今回は転勤族の妻である私がフリーランスとして働いていて感じることをお伝えしたいと思います。
身近になってきたフリーランス
フリーランスとは、企業や団体に雇用されて働くのではなく、独立して仕事を請け負って働く働き方のことをいいます。仕事の案件ごとに契約を結び、仕事が完了したら請求書の発行も自分で行ったりします。従来、WEBデザイナーやイラストレーターやライターなどクリエイティブな仕事をする人に多くみられる働き方でしたが、最近では人事や経理など事務系の仕事の一部を請け負うフリーランスの事例もみられるようになりました。
特殊な技術や専門性の高い仕事の経験なんて何もないから・・・と謙遜することはありません。基本的なパソコン操作ができ、1~2年程度の何らかの事務の経験があれば、簡単な仕事から仕事を請け負うことができる場合もあります。フリーランスとして働くことは特別なことではなく、誰にでも身近なことになってきているといえるでしょう。
フリーランスは「自分」を大切にできる働き方
夫の転勤が決まると、妻は振り回されてしまうという面はあると思います。特に会社を辞めるとなると、せっかくその会社の中で積み上げてきた自分のキャリアを分断することになり、在籍していれば得られたであろうチャンスも失うことになります。夫と仕事、どっちが大事なの?と悩み、夫の転勤についていった結果、会社を辞めた自分がもったいなくて後悔してしまう、なんてことも・・・。
その点、フリーランスは自分のキャリアを自分で築いていく働き方です。夫の転勤だけではなく、育児や介護などのライフイベントによって時間や場所の制約が生じても、その制約の中で自分のできることややりたいことを探していくことができる働き方です。夫の人生に伴走しながらも、妻が自分の人生を主体的に生きることができ、自分のコントロール次第で夫も仕事も同時に選ぶこともできます。
妻になった後も、夫に振り回されるばかりではなく、「自分」をより大切にできる働き方であること、それがフリーランスとして働いていて私が気に入っている点です。
どこに行っても何かができるという安心
フリーランスもキラキラした面ばかりではありません。継続的な仕事や安定した収入を得るには、自分には何ができるのかを明確にし、できることの幅を広げていけるよう自己責任で成長していかなければなりません。お客様との折衝、自分の売上や経費の管理なども自分でこなす必要があり、社会保険や税金の支払いも自分で行わなければなりません(※)。好きな仕事だけでやっていけるとは限りませんし、仕事の内容によっては夫の転勤に伴って辞めざるを得ない場合もあると思います。
それでも、引越先でもきっと自分は何かの仕事ができるはずと思えることは一つの安心材料です。あまり自信過剰はよくありませんが(笑)、住む場所に左右されない柔軟な自分がいれば、夫が転勤になってもそれほど動揺しなくて済むのです。
※扶養内で働く起業の方法などもありますが、会社により社会保険の制度は異なるので、確認が必要です。
長い人生の中で、住む場所が変わる、働ける時間が短くなるといった状況の変化は誰にでも起こる可能性があります。転勤族の妻かそうでないかに関係なく、自分の強みを磨いて、自立した気持ちを持って生きていくことは誰にとっても大切なことなのではと思います。
次回は、仕事の見つけ方について、転勤族ならではの人とのつながりに着目してお伝えしたいと思います。
~記事はあくまでも一例です。tenkin-noteは、転勤族の転勤が「転機」に、そして楽しい転勤生活になるよう応援しています。~
文:なかむらたまえ/ママを笑顔にしたいママキャリアカウンセラー
※なかむらたまえプロフィール:秋田出身、東京在住。幼い頃から父の転勤についていき、結婚した夫も海外駐在可能性あり。採用・就職・転職・キャリア関連分野でいろいろな仕事を経験し、最近はフリーランスでママ向けキャリアカウンセラーも。第二子妊娠中。モットーは「今を楽しむ!!」