引っ越しを済ませ、まだまだしなきゃいけないことがたくさん。でも…なんだか子どもの様子がおかしい?普段はそんな些細なことで泣かないのにわんわん泣いたり、「ママ、ママ」とべったりになったり、わざとイタズラして困らせたり…。
子どもは、大人が思っている以上に、新しい環境に慣れようと頑張っています。小さい体で自分なりに心の不安定をなんとか解決しようと、泣いたり甘えたり困らせたりして、心を保とうとしているんですね。そんな時、大人は何をしてあげられるでしょうか?
「いつもと同じ」と安心させてあげることが大切
子どもは新しい環境で戸惑います。いつもと違う土地、お家、園(学校)に安心できず、不安になるんですね。だから、まずは「いつもと同じ」環境にしてあげることが大切だと思います。
例えば、引っ越したばかりでダンボールが山積み…早く環境を整えたいところですが、荷ほどきはゆっくりと時間をかけてしてみてはいかがでしょうか?いつもと同じように子どもに寄り添い一緒に遊ぶだけでなく、手をつなぐ、頭をなでる、ぎゅっと抱きしめるなどスキンシップをとることで、子どもも大人もほっとできる時間をつくります。
また、いつも生活で使っていた食器、おもちゃ、ぬいぐるみやタオル、布団など、子どもが安心できるものを優先的に整えてみてください。環境は変わっても、生活の中に「いつもと同じ」があることで、きっと安心できるのではないでしょうか。
子どもの様子を注意深く見守り、励ます前にまず共感するようにする
子どもは不安ながらも頑張っています。でもやっぱり不安な気持ちが前に出てしまうとき、大人に「頑張らないとダメよ!」と言われたらどうでしょうか?子どもは不安な気持ちをただ分かってほしいのかもしれません。
そんな時は子どもの話をよく聴き、気持ちを汲み取ります。励ますばかりでなく、「そっか、不安なんだね。」とそのまま共感することで、次からも相談しやすい雰囲気になります。
また、子どもと一緒にお家の周辺をお散歩してみるのもgood。歩くと普段気づかない新しい発見や喜びが見つかります。美味しいパン屋さんや遊べそうな場所を見つけたら、楽しみも広がるし喜びも共有できますよね。
周りの大人みんなで見守れる環境をつくる
子どもにとって、初めは安心できるのは家族だけ。少しでも安心できる大人が増えるように、園(学校)の担任の先生に、子どもの様子や不安なことはどんなことでも話してみましょう。先生と親が共通理解できていることは、子どもにとっては大きな安心感につながります。
また、ご近所さんにご挨拶に行く、近くの公園で遊ぶなど、近所の人や友達を知る機会をつくるのも良いですね。家族が近所の大人と仲良く話しているのを見ることや、どんな人が近くに住んでいるか知るだけでも、子どもの安心材料になりますよ。
引っ越しで大人も不安かもしれませんが、親子で不安も楽しみも共有して、引っ越し先が良い成長の場所となることを願っています。
~記事はあくまでも一例です。tenkin-noteは、転勤族の転勤が「転機」に、そして楽しい転勤生活になるよう応援しています。~
文:さやか/Chially(キアリー)保育士ママ
※さやかプロフィール:保育士経験の後、ママであり保育士として、現在親子コミュニティの活動を通し、社会全体で子育てするムードを育むチャレンジ中。親子ともに納得できる子育て法を目指し、子どもたちにクリエイティブな遊びを提案します。