いつ言い渡されるかわからない、突然の転勤辞令。引っ越しの段取りに、子どもの保育園や幼稚園、学校のこと...あれこれ考えることだらけですが、そのうちの一つが車問題ではないでしょうか。
特に、都市部から地方への転勤となると、新たに車を購入すべきか迷うところ。
毎日仕事に出る夫の車1台は確保。さて、自分の分は必要かな?
そんなお悩みを抱えている方に、この記事が少しでも参考になれば幸いです。
車いる?いらない?まずは暮らし方とセットで考えよう
車を持つか持たないかを考える前に、引っ越し先の土地のこと、さらには、そこでどんな暮らしをしていく(していきたい)か、考えてみましょう。
地方といっても様々で、いわゆる地方都市と呼ばれるような街では、公共交通機関である程度移動の自由が利くところもあります。
アクセスのいい駅やバス停などから徒歩圏内のところに住んで、車を持たないというのもひとつ。
スーパーやドラッグストアなど、普段の買い物に使う場所もできるだけ調べておくと安心です。
小さなお子さんがいる場合、保育園、幼稚園への送り迎えもありますね。
もし習い事をするならば、車がないと厳しい場合も。
お子さんの年齢に合わせて、生活スタイルをシミュレーションしてみるといいかもしれません。
自転車を活用する手もありますが、雪の降る地域では冬自転車に乗るのは危険を伴います。気候も併せて、移動手段を考えておきましょう。
引っ越し先の交通事情などネットで調べきれないところは、ぜひ自治体の相談窓口に問い合わせてみてくださいね。
車の維持費も見過ごせない!
さらに考えておきたいのは、使う頻度と維持費のバランス。
車を1台持っているだけで、駐車場代、ガソリン代、車検・メンテナンス費用、税金、保険料と様々な負担が生じます。
車社会とはいえ、どうしても車がいるという場合でなければ、無理に購入を決める必要はありません。
たまにおでかけで使う程度なら、カーシェアリングやレンタカーなどのサービスをうまく活用してみましょう。
逆に、毎日のようにどこかにでかけるようになれば、公共交通よりも車のほうが便利なのはもちろん、交通費もさほど変わらない場合もあります。鉄道会社によっては、都市部よりも割高の運賃設定になっているところも。
また、車を持てば維持費がかかりますが、車を持たずに駅近に住むとなると、その分家賃が高くなることもあります。
何年になるかわからない転勤期間だからこそ、車のコストパフォーマンスを見極めるのは難しいところ。
私の場合、引っ越し先が山間部だったので車は必須でした。当時持っていなかった運転免許を取り、現地で中古の軽自動車を購入。
結果、普段の生活で便利なのはもちろん、思い立った時にどこにでもでかけることができ、自由の翼を手に入れたような気分に(笑)
新しい土地を探りたい!という好奇心旺盛な方には、車は最高の相棒になると思います。
転勤先での暮らしはご家庭によって様々。自分や家族の生活スタイルをもとにあらゆる場面を想定して、利便性や金銭面のバランスを取りながら最善の選択ができるといいですね。
~記事はあくまでも一例です。tenkin-noteは、転勤族の転勤が「転機」に、そして楽しい転勤生活になるよう応援しています。~
文:あずま るに / ライター / 焼き菓子のお店única(ウニカ)店主
※あずま るにプロフィール:東京出身。お菓子作りの夢を追って富山に来たのが6年前。農家でのお菓子作り、富山県移住相談員を経て、第一子の育休中にフリーライターに転身することを決意。店舗を持たない小さな焼き菓子店との“二足のわらじ”に挑戦中。
生粋の富山男子である夫、1歳の娘、甘ったれ茶トラ猫と暮らしています。