ベストな転校時期の決め方

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転勤族にとって、お子さんの「転校」は大きな悩みの1つではないでしょうか?

できれば「転校」は避けたい、でも子どもが小さいうちはなるべく家族みんなで暮らしたい、という気持ちのご家庭も多いかと思います。

家族帯同で引っ越しを続けていくうちに、いつか経験するかもしれないお子さんの「転校」。



転勤のタイミングは選べなくても、「転校」のタイミングは、母(父や保護者)子のみ少し残る、先に行くなど、調整できる場合があります。子どもの学年やイベントを考えながら、タイミングよく転校することができれば、お子さんもよりスムーズに新生活へ進んでいけるのではないかと思います。今回は、そんな転校時期の決め方についてご紹介していきます。

 

学校行事


運動会や修学旅行などは、子どもにとって友だちとの思い出となる大切な行事。子どもが楽しみにしているイベントには、親としてはできる限り参加させてあげたいものですね。転校前に現在の学校で参加できるのか、転校後に新しい学校で参加するのか、引っ越し日によっても変わってきます。

「転校前」
お子さんにとって、今まで一緒に過ごしてきた仲間と一緒に参加できるのは、やはりうれしい事です。喜びや達成感を味わえる大切なイベントなど、行事を区切りにできれば、少しずつ転校を受け入れられるようになれたり、気持ちの切り替えがしやすいかもしれませんね。

「転校後」
転校後、新しい学校での行事は、慣れていないままの参加や、流れの違いについていくのが大変、ということもあるかもしれません。一方で、運動会などは、屋外で体を動かしたり、同じ動作をしたり、練習しながらコミュニケーションを取れて仲良くなれる、というメリットがある場合も。わが家の長男は、このタイミングで転校を経験しましたが、「教室よりも友達の輪の中に入りやすかった!」と教えてくれました。また、運動会当日は、一度に学年全体の子どもたちを見ることができます。同時に、先生や保護者の雰囲気もわかり、親の私にとっても学校の様子を知る、とてもいい機会でした。

新しく行く学校の主な行事については、学校の事務室などに電話することで教えてもらうことができます。

今いる学校と、新しい学校の行事予定を見くらべて検討するとよいのではないでしょうか。

 

新年度




新年度は全員がスタートの時期。

クラス替えや仲良しグループや輪ができていないことも多いため、転校生もクラスに入りやすく、友達も作りやすいというメリットがあります。ですが、新年度は、新学年のスタートでバタバタしている時期でもあります。わが家の時も、転校手続きを着任直後の先生がされていたりと、学校側や先生方も新体制でお忙しいように感じたこともありました。

お互いに余裕をもって手続きなどを行いたい場合は、新学期にこだわらずに転校を検討しても良いかもしれません。

 

中学校入学


中学受験や引っ越しなど、小学校の指定学区とは、別の中学校へ入学するなどの場合。
中学校は、色んな小学校から生徒が集まってくるため、入学時に「一人ぼっちになってしまうのではないか」という不安や「友達がいないさみしさ」は、小学校転校よりも少し軽減されるかもしれません。

一方、新しい環境や新しい人間関係が苦手で、中学入学時にある程度友達ができている状態にしたいというお子さんの場合、6年生の後半でも転校することを選ぶ、というご家庭もあります。子供自身の意思もはっきりしてくる、中学入学のタイミングは、お子さんの気持ちも受け入れ、話し合いながら決めていけると良いのではないかと思います。

転勤辞令が出てから引っ越しや転校日が決定するまでに、ゆっくり考えたりできる時間は、実際にはあまりないかもしれません。ですが、少しでも家族が子どもの心に寄り添い、子どもの気持ちを尊重しながら、よりベストなタイミングを選んで「転校」することができたら、その後の新生活も笑顔で始められるのではないかと思います。

~記事はあくまでも一例です。tenkin-noteは、転勤族の転勤が「転機」に、そして楽しい転勤生活になるよう応援しています。

文:上村美樹/ライター/コミュニケーショントレーナー

上村美樹のプロフィール:結婚後、14年間で4回の引っ越し。転園や転校も経験しながら、夫、息子二人(中1、小4)と暮らしています。モットーは「ママこそ自分を大切に♡」。孤独や子育てに悩むママの力になりたい!そんな思いで、ライター、コミュニケーショントレーナーとして活動中。

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