転勤で地方へ行くと、自然の恵みをいただくことがありますよね。
うれしい反面、とまどってしまうこともある“自然の恵みの調理”。
なかでも、いただく機会の多さと難易度から「とまどいランキング」の上位にあげられるのが、タケノコではないでしょうか?
私は料理が好きなので、直売所などで新しい食材を見かけたら自らチャレンジしてみます。
そんな私ですが、
はじめてタケノコを購入した時は、
「糠(ぬか)をおつけしますか?」とレジで聞かれ、なんのことかわかりませんでした。
「いりません。」と答えましたが、
後で「アク抜き」をしようと思って調べた時に、とても後悔したことは言うまでもありません。(笑)
みなさんご存知のように、タケノコは皮をむいて切るだけでは食べられません。
調理の前に「アク抜き」という作業をしなければならないのです(笑)!
また、収穫してから時間が経てば経つほどアクが増していくらしいので、
手に入ったらなるべく早くアク抜き作業を開始しましょう。
ご自身で購入される場合は、
売り場に米糠が置いてあれば、一緒にもらってくることも忘れずに。
アク抜きの方法
タケノコ2~3本
用意するもの
- ・大きめのお鍋(タケノコが入る大きなお鍋がなければ、フライパンでも代用可。)
- ・おとしぶた(お皿で代用可)
- ・糠(ぬか)1カップ
糠がないときは、米のとぎ汁(濃いほうがよい)または米1/4合(無洗米はNG) - ・鷹の爪 1,2本(えぐみを和らげる効果があるようですがなくてもok)
- ・水
1, タケノコの泥を洗い流す。固い皮を2,3枚はがす。
2, 穂先を斜めに切り落とす。
垂直に、実を切らない程度の深さで皮に切り込みを入れる。
3, 鍋にタケノコ、糠(またはとぎ汁、米)、鷹の爪を入れ、タケノコがかぶる程度の水を入れる。ゆでている最中にタケノコが浮いてこないように、おとしぶたをする。
4, 火にかけ沸騰したら、弱火にして1時間加熱する。(糠の場合、吹きこぼれやすいので注意する)
タケノコがお湯から出ないように水が減ったら水を足す。
5, タケノコの一番太い部分に竹串を刺し、スッとさせるようであれば火を止める。
固い場合はさらに20分程ゆで、竹串で再度確認する。
6, すべてを鍋にいれたまま一晩おく。(冷ます時間もアク抜きに必要。)
7, 翌朝、水洗いして糠を落とし皮をむく。保存する場合はタッパーなどに水を入れて保存する。アク抜き完了!(冷蔵庫で2,3日保存可能。)
その後は、タケノコご飯にしたり、煮物にしたり。
私は自家製のメンマがお勧めです!
格別に美味しいですよ!
自家製メンマの作り方
【材料】
- ・あく抜きをしたタケノコ 200g(水煮で売られているものでもok)
- ・ごま油 大さじ2
- ・鶏がらスープの素 大さじ1
- ・砂糖 大さじ1
- ・醤油 大さじ2
- ・酒 50ml
※豆板醬、唐辛子、一味唐辛子等、辛みを加えたい方はお好みで入れてください。
1, フライパンにごま油をいれ、タケノコを炒めます。
2, 少し炒めたら、残った調味料を入れ、中火で水分がなくなるまで炒めて完成です!
ラーメンに入れてもよし、白いご飯にのせてもよし!美味しいこと間違いなしです。
タケノコをはじめ、自然の恵みの下処理は手間がかかりますよね…。
友人は、
「自分でアク抜きしたタケノコで、
タケノコご飯を作ったら、主婦レベルがアップした気がする!」
と言っていました。
確かに、はじめての食材にチャレンジして美味しくできたときって、
自信につながる気がします!
手間をかけてアク抜きに挑戦した自分をほめてあげましょう(笑)
実は、スナップエンドウの筋を取る簡単な方法を編み出せないかなと、
毎回いただくたびに試行錯誤していますが、いまだに編み出せずにいます(笑)
採れたてのタケノコが食べられるのは、一年のうちの一ヵ月ほどです。
水煮で売られているものとは、香り、触感が全く違います!
短い旬のタケノコをいただいたり見かけたりしたら、
ぜひ挑戦してみてはいかがでしょう?
~記事はあくまでも一例です。tenkin-noteは、転勤族の転勤が「転機」に、そして楽しい転勤生活になるよう応援しています。~
文:写真 はるな/ライター
※はるなプロフィール:三児の母。大学では臨床心理学専攻。卒業後、家事代行会社勤務。スタッフ研修、管理担当。物心ついたころから家事が好き。「HaRu.」としてアクセサリーも手がける。好きなことは美味しものを食べること、体を動かすこと。