転勤妻が「まちとつながる」旅(高岡)レポート2018

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2018年秋、富山県と協働で転勤等で富山に引っ越してきた方々を対象に「まちとつながる旅」を開催しました。第1回目のツアーは高岡市。こちらのツアーの様子をレポートします。


まちとつながる旅

高岡のツアーレポートを書いてくれたのは沢井さん。お仕事は記事のライティングや編集で、転勤先でも3人の子育てをしながら執筆活動を続けています。この機会に富山県の魅力をもっと知りたい!とのことで、今回のツアーに応募してくださいました。






~2018年11月8日(木) 昔の富山とつながる高岡・伝統に触れるコース~


高岡ツアーは昆布締めとクラフトビールのお店『クラフタン』での昆布締め体験&ランチ、町家や土蔵などが集まる『山町筋』の散策、『扇子昆布商店』での昆布削り体験、そしておやつにカフェ『{仮}』でのパンをいただき、地元の味噌醤油メーカー『山元醸造』の工場見学をしつつ高岡の歴史を伺うという行程でした。


高岡

さて高岡に限ったことではありませんが、皆さんは地元の方から「ここは何もないから~」と言われたことはないでしょうか。私は何度もあるのですが、このツアーに参加して思いました。「よくも騙したなァア!」と。
もちろんいい意味で!



宝探しのようなワクワク感


仮

たとえば山町筋の散策。ガイドブックでは「レトロな町並み」と紹介されていますが、それだけじゃなかった! 車でサーっと通るだけでは「何もない」ように見えるかもしれません。しかし、今回じっくり歩いてみると手作りご飯のお店、オシャレなパン屋さんに雑貨屋さん……隠れ家的なお店がたくさん! 1日では制覇できないほどです。また子連れOKなお店が多いのも嬉しいところ。そんななかから、お気に入りの一軒を探すのは宝探しのよう。プラプラと歩くだけでワクワクしないでしょうか。



知られざる◯◯愛!


昆布削り体験

そして印象的だったのが昆布締め体験です。魚を使ったものはメディアでも紹介されて有名でしょう。そのつもりで参加したところ、まさかの素材が出てきました。魚のほか肉や野菜、キノコまで!いつも見る野菜が、昆布の風味をまとうことでワンランク上の品のある味わいになっています。とても美味しい~!!


山側の地域では山菜を昆布で締めることもあるそう。また飲み会に昆布締め用の「マイ昆布」を持参する人もいるのだとか……富山県民、昆布に貪欲すぎでしょ! 参加者からは「本当ですか!?」と笑いが起きましたが、地元の高い昆布愛を知って、まるで友達から秘密を打ち明けられたような親しみを感じたのでした。


さらに、たたみかけるように昆布の魅力を教えてくれたのが「扇子昆布商店」。昆布削り体験の後、購入した「昆布ふりかけ」が…神アイテムだったのです! 粉末状の昆布なのですが、ご飯のほか、おやきや卵焼きの下ごしらえに使うと、手軽なのに旨味たっぷりの手間暇かけたような味わいになり、幼児食や離乳食づくりに大活躍しています。 ワンオペ育児になりがちな転勤族ママさんにオススメしたい…! この旅ですっかり昆布に魅了されたのでした。 …と、これは一例ですが、このような「お気に入り」を見つけることも、街との心の距離を縮める第一歩なのかもしれません。



“噛めば噛むほど” 味わいが増す町


クラフタン

今回のツアーは高岡のごく一部のエリアに絞ったものでしたが、それでもたくさんの発見がありました。高岡は掘り下げれば掘り下げるほど魅力が増す、まるで噛めば噛むほど深い味がする昆布のような……そんな町と言えるのかもしれません。








コーディネーター:室伏昌子さん(NPOまちなかライフスタイル研究会理事長・Café54店主)
転勤ママたちが見知らぬ土地の富山に来て安心して子育てや暮らしができるように、これからもお手伝いしたいと思いました。

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