新しい家は本当の家じゃない!?「自分の家」と思える環境づくり

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先日、こんな質問をいただきました。




子どもが「前のお家に帰りたい」と言うんです。引っ越して実家に住むことになったのですが、「ここはおじいちゃんおばあちゃんの家」って。そんな時、どうしたらいいですか?



新居が自分の安心できる空間になるためには時間がかかりますよね。そんな時、子どものために大人ができることとはどんなことがあるでしょうか?



引っ越し前にできることはしておこう!


大人は「引っ越し」という言葉の意味や、その理由を知っていますよね。一方、子どもはどうでしょうか?引っ越しを納得して、了承して、新しい家に来たでしょうか?私は、子どもだからと説明をおろそかにせず、大人と同じように一人の人として対応することが大切だと思います。子どもには子どもの、考えることがあります。例えば、「前のお家のこのお部屋で最後に遊びたかった」「お家にさよなら言ってないのに」など、引っ越してからでは遅いようなことを考えているかもしれません。子どもの気持ちを前もって聴き、子どもの願いも叶えてあげられるようにすると良いかもしれませんね。最後に家族で“おうちさんありがとうパーティ”をするなど、子どもにとっても納得のいく形を作ってあげてはいかがでしょうか?


さようなら

引っ越し後、子どもの心境の変化に気づいたら?


悩み

それでも泣き出すなど、不安定になることもあるかもしれません。大人も新しい環境に馴染むまでには不安もあるし、落ち着かないし、弱音も吐きたくなるもの。子どもは経験が浅い分なおさらなので、長い目で関わることが大切、とはいうものの、子どもの気持ちをどう受け止めたらいいのか、親としては悩みますね。家族間の関係も新しいお家の大切な環境の1つなので、子どもの不安な様子をキャッチしたら、次のことをヒントに、自分なりの答えを見つけてみてください。


1 子どもの不安な想いをよく聴く
例:「どうしたの?」「なんだか元気ないね」「何か困っていることある?」など
2 子どもが言ったことを、そのまま返す(共感する)
例:「前のお家に帰りたい」→「そっか、前のお家に帰りたくなっちゃったんだね」
3 子どもがプラスに考えられる問いかけや提案をする
例:「どうしたら今のお家が好きになれるかな?」
例:「〇〇ちゃんの好きなワンワン(ぬいぐるみ)のお家も作ってあげようか」


このように、まずは “理解しているよ”という気持ちを共感し言葉にしてみてください。その上で、新しいお家が好きになれない理由や好きになるための方法を一緒に考えて、一緒に安心できる居場所をつくっていってみてはいかがでしょうか?



新しいお家に、子どもの安心できる居場所をつくろう!


居場所

大人が“こんなインテリアにしたい”と思うのと同じように、子どもにも「こんな場所で遊びたい」など要望があるかもしれません。ぜひ子どもと一緒にお部屋づくりをしてみてください。子どもの好きなポスターを貼って飾り付けしたり、ほっとできる香りのアロマを一緒に選んだり…自分でつくった空間は自然と愛着が湧くもの。子どもにとっても、前のお家よりも好きになれる空間になるよう、一緒にお部屋づくりを楽しむのも効果的だと思いますよ。


いかがでしたか?子どもが不安になる時、ママは「強くいなくちゃ」と思ってしまいますが、時には「ママも不安だけど、一緒に頑張ろうね」という気持ちで、何事も“一緒に”が大切なのではないでしょうか。あなたらしい、我が家らしい暮らしかたを見つけていきたいですね。


~記事はあくまでも一例です。tenkin-noteは、転勤族の転勤が「転機」に、そして楽しい転勤生活になるよう応援しています。~


文:さやか/Chially(キアリー)保育士ママ


※さやかプロフィール:保育士経験の後、ママであり保育士として、現在親子コミュニティの活動を通し、社会全体で子育てするムードを育むチャレンジ中。親子ともに納得できる子育て法を目指し、子どもたちにクリエイティブな遊びを提案します。

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