「スマホで富山を撮り歩くフォトウォーク」開催報告

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富山にご縁のある転勤族のオンラインコミュニティ「E-TENKI」。
普段はチャットでの交流がメインですが、今回、「スマホで富山を撮り歩くフォトウォーク」(主催:富山県、運営:一般社団法人TENKINLAB)と題してオフラインイベントが開催されました!


転勤してきた見知らぬ土地。
どんな景色があるんだろう?どんな人たちが暮らしているんだろう?
知りたいことはたくさんありますよね。


そんな転勤族のみなさんに、まちの空気を感じながら富山をもっと知って楽しんでもらいたいと企画されたこのイベント。


プロのカメラマンにスマホ撮影のコツを教えてもらいながら、富山の風景を撮り歩く“フォトウォーク”をみなさんに楽しんでいただきました!


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スマホでも素敵な写真を。プロの技を伝授!


午前と午後の2回に分けて開催された今回のイベント。
午前は射水市の内川エリアで4組(大人6名、子ども6名)、午後は富山市の岩瀬エリアで3組(大人5名、子ども3名)のみなさんに参加していただきました。


講師を務めるのは、富山や石川を中心に活動しているフォトグラファーの竹田泰子(たけだ・ひろこ)さん。
フォトウォークを始めるにあたって、スマホでも素敵な写真を撮るためのちょっとしたテクニックを教えていただきました。


竹田泰子さん

参加者にレクチャーする竹田さん(写真中央)


普段はあまり意識せずに撮影しがちですが、①水平、垂直を意識する ②フォーカス機能を活用する この2つのポイントを抑えるだけで、いつもとはひと味違う写真が撮れるんだそう。


さらにもう一つ大事なのが写真の構図。被写体を真ん中にするのではなく、左右どちらかに寄せると印象的な写真に仕上がるとのこと!


スマホカメラでのグリッド線(縦横のガイド線)の表示方法やフォーカス機能の使い方をレクチャーしていただいたら、早速フォトウォークに出発です!


フォトウォーク

風情漂う港町をそぞろ歩き


私が参加したのは内川コース。
富山湾にそそぐ運河である内川には漁船が点々と浮かび、川べりには町家造りの民家が所狭しと並んでいます。どこかノスタルジックな雰囲気が漂うこの港町は、「日本のベニス」と称されることも。
ゆったりとまち歩きを楽しむにはとてもおすすめのスポットです。


内川さんぽ

© 2022 Hiroko Takeda


参加者のみなさんも、立ち止まって写真を撮ったりおしゃべりを楽しみながら、思い思いの時間を過ごしていました。



新しい景色を発見!


デザインの異なる個性豊かな橋が架かっているのも内川の見どころ。
橋そのものもフォトジェニックですが、橋の上からの眺めも見事です。晴れていれば、立山連峰が見渡せることも。


今回のフォトウォークでは、ステンドグラスが美しい「神楽橋」から、手をモチーフにしたモニュメントがある「山王橋」へと撮影スポットを巡ったあと、ちょっと寄り道して海岸沿いへ。
その後、スペインの建築家がデザインした屋根付きの「東橋」でひと休み。


東橋

© 2022 Hiroko Takeda


車社会の富山にいると、ゆっくりまち歩きをする時間ってなかなかないもの。
歩いてみて初めて見える景色に、大人も子どもも夢中になってカメラを向けていました。


フォトウォーク2

それにしても、子どもたちの視点には驚かされるばかり。
何気なく通り過ぎてしまう古民家の勝手口も草花も、子どもたちにとってはみんな新鮮に映っていたようです。立ち止まってはパパ、ママのスマホで撮影したり、自分のミニカメラで撮影したり。
“子ども目線”が、今回のフォトウォークをより面白くさせてくれていました。


子ども目線

© 2022 Hiroko Takeda


写真とともに、温かい思い出が刻まれますように


フォトウォークをたっぷり楽しんで、ちょっと小腹もすいてきたころ。
最後の目的地、「番屋カフェ」へ向かいます。


番屋カフェ

窓から見える内川の眺めが趣深いこちらのカフェで、本日の振り返り&交流カフェタイムです。


「E-TENKI」のオープンチャットに参加者のみなさんのベストショットを投稿してもらい、それぞれの写真に竹田さんからコメントをいただきました。


撮影ポイントも構図の取り方もみんな様々。ここで再び、こんな場所もあったんだ!こんな見え方もあったんだ!という発見がまた面白い。また何度でも、歩きたくなってしまいます。


どの写真も素敵なのはもちろん、とっても褒め上手の竹田さんにそれぞれ違った写真の良さを伝えてもらい、みなさんのモチベーションもさらに上がったご様子。
「子ども用カメラ、どれにしようかと早速検討中です!」と言ったご感想もいただきました。


フォトウォーク3

褒め上手の竹田さん!


おしゃべりしながらゆったりとカフェタイムを楽しんだみなさん。
実は同郷だったということがわかった参加者さん同士で話に花が咲く、なんていう転勤族ならではの光景もみられました。


たっぷり2時間のまち歩きでしたが、終わってみればあっという間。
美しく、どこかホッとする街並みや海の風景に心がほぐされて、みんなで楽しく語り合いながら穏やかな時間が流れていました。


参加者の方からは、「大人の遠足みたいで楽しかった!」というご感想も。
まさに!子どもたちだけでなく、大人の私たちも童心に帰りながら楽しんだフォトウォークでした。



富山市岩瀬エリアのフォトウォークをレポート!


午後の部は、見どころ満載、撮りどころ満載の富山市岩瀬エリアの散策。
残念ながら私は参加できなかったのですが、参加者のみなさんから素敵なレポートが届いているのでご紹介します!


iwase

岩瀬は古く、北前船の交易拠点として栄えた町。かつて廻船問屋が立ち並んでいた街並みには、明治期に建てられた家屋や土蔵が今でもその姿を残しています。
タイムスリップしたかのようなレトロな街並みのなかに、オシャレで洗練されたお店が多数出店する注目エリアでもあります。


岩瀬さんぽ

富山港展望台に集合したみなさんは、岩瀬のまち歩きを楽しみながら富山の地酒「満寿泉(ますいずみ)」で名高い「桝田酒造店」に立ち寄り、北陸の「五大北前船主」にも数えられる「旧馬場家」を見学。
さらに旧馬場家の敷地内に店を構える「KOBO Brew Pub」にて交流会を楽しんでいただきました。


馬場家

© 2022 Hiroko Takeda


雨が降ったり止んだりのお天気でしたが、雨に濡れてより一層美しさを増したまちの様子が、写真からも伝わってきます。


お誕生日だった参加者のお子さんをみんなでお祝いしたり、とても和やかな雰囲気だったそう。
クラフトビールが楽しめる「KOBO Brew Pub」でのちょっと大人な時間も素敵ですね。


kobo-brew-pub

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観光地よりもさらにちょっとディープな富山をフォトウォーク。
みなさんでまち歩きを楽しみながら、それぞれお気に入りの風景を素敵な写真に収めてもらえたのではないでしょうか?


参加者のみなさんからは、「自分では普段行かないようなところに行けてよかった!」「交流会でのおしゃべりが楽しかった!」といったご感想もいただきました。
オンラインのつながりから一歩踏み出し、リアルな体験や交流を楽しんでいただけたようです。


丁寧にスマホ撮影のコツを教えていただいた講師の竹田さん、ご参加のみなさん、楽しい時間をありがとうございました!



【おまけ】おいしいお土産


地域に愛され、いつも早々に売り切れてしまうおやつを今回のフォトウォークのお土産に。参加者のみなさんにも大好評でした!
地元の味を知ると、また一つ地域に溶け込めたような気がして嬉しくなってしまいます。


・内川エリア


中川餅店

老舗餅屋「中川餅店」の草餅ときなこ団子。次から次へとお客さんがやってくる大人気店!


・岩瀬エリア


大塚屋

「大塚屋」のどらやき。珍しい三角形に、あんこがたっぷり。予約がおすすめ!


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※講師フォトグラファーについて
当日講師は予定していた利波由紀子さんから、都合により竹田泰子さんに変更となりました。利波由紀子さんには、フォトスポットの選定、資料「スマホ撮影のコツ」作成などご協力いただきました。利波さん、竹田さんありがとうございました。


文:あずま るに / ライター / 焼き菓子のお店única(ウニカ)店主


※あずま るにプロフィール:東京出身。お菓子作りの夢を追って富山に来たのが7年前。農家でのお菓子作り、富山県移住相談員を経て、第一子の育休中にフリーライターに転身することを決意。店舗を持たない小さな焼き菓子店との“二足のわらじ”に挑戦中。
生粋の富山男子である夫、3歳と0歳の娘たち、甘ったれ茶トラ猫と暮らしています。

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