毎月富山で開催している転勤族ママ交流会。いつもは室内で座っておしゃべりしているのですが、7月の会では少し足を延ばして富山市の農場見学にお出かけしました！
今回見学ツアーを受け入れてくださったのは、富山市大沢野地域にある「土遊野（どゆうの）」という農場。
富山市南部の里山にある「土（ど）」という名前の集落で有畜循環型農業を実践しています。
有畜循環型農業とは、人も動物も植物も、すべてが支えあって循環している農業のこと。
動物たちの糞が作物の養分となり、その作物がやがて動物たちの栄養となる。作物や動物たちは、私たち人にもたくさんの恵みを届けてくれます。
「土遊野」はその循環の輪の中で、棚田でのお米作りと養鶏を中心に、無農薬での野菜や加工品に至るまで、幅広い農作物を生産している農家さんなのです。
実は転勤族ママ交流会担当の私は以前こちらの農家さんで働いていました。
東京から来た私にとって初めての富山がここ。今は少し離れたところに暮らしていますが、大好きな場所で今でもたまに遊びに行きます。
いつかの転勤族ママ交流会でそのことをお話ししたところ、「土遊野さん行ってみたかったんです！」という声が転勤ママさんたちから上がりました。
それならば！なにかのご縁でせっかく富山に来た転勤妻のみなさんにも、このとっても素敵な場所を知ってもらいたい！そんな思いで今回のツアーを企画しました。
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当日見学案内をしてくれたのは、「土遊野」代表の河上めぐみさん。
当日は台風の影響で朝からパッとしないお天気…だったのですが、ツアーが始まると同時に雲の隙間から太陽の光が差し込んできました。幸先のいいスタート！
最初にめぐみさんから農場について説明があったあと、さっそく車に乗り込み鶏舎に移動です。途中車窓から棚田を見学しましたよ。7月の青々とした稲が風になびいていました。
「土遊野」では「平飼い」といってニワトリたちを放し飼いにしています。
できるだけ国産や地元の材料で手作りし、自然発酵させているエサも見せてもらいました。
自然に近い状態でのびのびと育っているニワトリたちの元気なパワーに、参加者のみなさんも圧倒されている様子でした。
朝産みたての卵を触らせてもらったお子さんたちからは、「あったかい！」と驚きの声が。
あたたかい卵を触る経験なんてなかなかできないですよね。
鶏舎の奥にはヤギたちも暮らしています。
なんと、見学の3日前と前日に産まれたばかりの赤ちゃんヤギがいるとのこと！
かわいい～！
参加者のみなさんも撫でさせてもらいました。
「ここでは動物たちに“感謝する”という気持ちが生まれます。毎日卵を産んでくれてありがとうだったり、一生懸命生きている姿に勇気づけられたり。それは動物園で動物たちと触れ合うだけでは生まれない感情。そんな気持ちを持てるのはここで一緒に暮らしているからこそなんです。」
そう語るめぐみさんの動物たちに対する優しいまなざしが印象的でした。
動物たちとたくさん触れ合ったあとは、テラスに移動してカフェ＆おやつタイムです♪
お子さまたちは富山の低温殺菌「アデア牛乳」をゴクゴク。アデア牛乳は、「土遊野」が委託販売している富山市の低温殺菌牛乳です。
参加者のみなさんで自己紹介して、今回の交流会に参加された理由も教えていただきました。
やはりみなさん、「農業」や「食」、「自然」に関心のある方ばかり。お子さんにも農業の現場に触れさせたいと参加してくださった方が多かったです。
転勤で新しい土地に来ると、情報集めも大変ですし、初めての場所に行くこともなかなか勇気がいりますよね。
今回は転勤族ママ交流会のツアーとしてみなさんに参加いただけたことで、そんなハードルが一段下がったんじゃないかなと思います。
参加者のみなさんからは、子どもたちにも自分たちにもとても刺激になったという声があがりました。
農産物は毎日食べるとても身近な存在なのに、実はどんな人がどんな環境でどうやって育て、作っているのか、知らないことがほとんど。
今回参加者のみなさんには、五感をフルに使ってそれを感じ取っていただけたのではないでしょうか？
案内してくださった農園主のめぐみさんの言葉の端々からも、生産することへの信念や喜びが伝わってきました。
最後にはみなさんでアデア牛乳を使ったアイスクリームをいただきながらワイワイとおしゃべりを楽しみましたよ♪
テラスで集合写真。最後にはこんなにもいいお天気に！
今回ツアーを受け入れてくださっためぐみさんをはじめとする土遊野のみなさま、参加してくださった転勤妻のみなさま、取材に来てくださったみなさま、素敵な時間をどうもありがとうございました！
※2021年8月16日より、富山県はコロナ対策警戒レベルがステージ3に引き上げられました。昼夜を問わず、不要不急の外出自粛が呼びかけられています。
7月の交流会でお伺いした土遊野さんでも、現在農場見学は一時休止されています。
落ち着かない日々が続きますが、みなさまと安心してお出かけできる日を心待ちにし、またみなさまとこのような交流の場を持てることを願っております。
文：あずま るに / ライター / 焼き菓子のお店única（ウニカ）店主
※あずま るにプロフィール：東京出身。お菓子作りの夢を追って富山に来たのが6年前。農家でのお菓子作り、富山県移住相談員を経て、第一子の育休中にフリーライターに転身することを決意。店舗を持たない小さな焼き菓子店との“二足のわらじ”に挑戦中。
富山で月に1回開催される「転勤族ママ交流会」の運営担当。
生粋の富山男子である夫、1歳の娘、甘ったれ茶トラ猫と暮らしています。
