人とのつながりが仕事につながる!転勤族妻のフリーランスの仕事探し

総合評価: 4.035 件のレビュー)
仕事

これまでの記事(※)では、フリーランスという働き方が身近になりつつあり、転勤族の妻も仕事を継続したり、新しい仕事を見つけやすくなったりと、一昔前に比べて働きやすくなってきたことについてお伝えしてきました。
※これまでの記事
■仕事を続けるという選択も可能に!転勤族の妻も働きやすくなった3つの理由とは
■転勤族の妻にこそ知って欲しい!フリーランスで働くということ


今回は、いざフリーランスとなったらどのように仕事を見つけることができるのか、転勤族ならではの人とのつながりに着目しながらお伝えしたいと思います。



まずは直近の仕事で関わりのあった人脈をあたってみる


人脈

一般的に仕事を見つけたいと思った時、求人情報サイトで検索したり、地元版の求人誌を見てみるといった方法が思いつくかと思います。しかし企業に雇用されて働くのではなく、独立して仕事を請け負って働くフリーランスの場合、同様の方法ではフリーランスとしての仕事は見つかりにくいと言えるでしょう。


フリーランスとして働く時、前提として必要になるのが「自分にはこれができる」というものを持っていること。


高い専門性や特別な技術や豊富な経験があればより良いですが、いつでも早めの返信を心掛けている、未経験のことでも自分で学びながら進められる、納期は必ず守るといった、自律して責任を持って仕事に取り組む姿勢を持ち合わせていること自体が自分の売りになることもあります。
その自分の売りをどこに買ってもらうのかを探すのがフリーランスの仕事探しなのですが、前に働いていた会社の元上司・同僚や、取引先の相手など、まずは直近の仕事で関わりのあった人脈をあたってみるのがお勧めです。なぜなら、既に自分の人柄や得意・不得意を知ってくれていて信頼関係があるため、お互いに仕事を進めやすいからです。
信頼関係のあるところで最初の仕事を無事に終わらせることができたら、その実績を自分の売りに追加して新しい仕事を見つけたり、別の人から新しい仕事を依頼されたりするようにもなっていきます。



自分の人生の「引き出し」にしまってある人脈から仕事がくることも?


引き出し

私は、父の転勤や自分の進学や就職、夫の転勤などでいろいろな場所に住んだ経験は、自分の人生の「引き出し」のように捉えています。幼少の頃から順に振り返ると、現在住んでいる場所は12箇所め。12段の「引き出し」があるタンスを持っているイメージです。


その「引き出し」の中には、その場所で出会った人との思い出がしまってあります。引っ越ししてしまうと直接会うことはなかなか難しくなるものですが、無料通話・メッセージアプリや様々なSNSがある現在なら、思い立ったら気軽にコミュニケーションを取ることも可能になりました。


その場所に住んだ期間がたとえ短期間でも、自分を知っているという人を少しでも多く作っておくことは大切です。何かの機会で必要が生じた時に声をかけてもらえる可能性が高まるからです。それが必ずしも仕事につながるかどうかはわかりませんが、そのように人に声をかけてもらえることは単純に嬉しく、人生を豊かにしてくれるものです。父の転勤や夫の転勤などで自分の意思とは関係なく増えてしまった「引き出し」であっても、あとで宝の引き出しに変わることだってあるかもしれません。
ただし、ただ古い人脈からのお声がけを待っているだけでは仕事はなかなか見つかりません。やはり自分から積極的に仕事を探す努力は必要です。



自分のやりたいことやできることを積極的に発信する!


発信

自分がやりたいことやできることが明確な人は、それを家族や友人といった身近な人であったり、SNSを通じて友人たちに広く発信してみましょう。思い掛けない過去の人脈から協力者が現れたり、仕事の依頼が来たりするかもしれません。


一方、自分のことは自分が一番わかっていそうでわからないもので、自分がやりたいことやできることが不明確な方も多いと思います。そのような場合は、「夫の転勤を機にフリーランスになってみようかな」など、その時考えていることを気軽に言ってみるところからでもいいと思います。
自分の発信が届く先が多ければ多いほど、その発信が仕事につながる可能性は高くなっていくことでしょう。引っ越しの度に「引き出し」の数が多くなり、広い人脈を持つことになる転勤族は、もしかしたら非転勤族より仕事を見つけやすいフリーランスになれる可能性を秘めているのかもしれません。


「引き出し」の中には、その土地でできた人脈だけではなく、その土地ならではの生活、風習、気候、観光地、名産物など様々なものに触れた経験が詰まっているはずです。その経験が糧になり、仕事につながる可能性もあります。
引っ越しが決まると不安が先に立つものですが、ご縁があったその土地に興味を持ち、思う存分楽しむこと。それが仕事のことを含め、豊かな人生の実現に結び付いていくのかなと思っています。


 

~記事はあくまでも一例です。tenkin-noteは、転勤族の転勤が「転機」に、そして楽しい転勤生活になるよう応援しています。~


文:なかむらたまえ/ママを笑顔にしたいママキャリアカウンセラー


※なかむらたまえプロフィール:秋田出身、東京在住。幼い頃から父の転勤についていき、結婚した夫も海外駐在可能性あり。採用・就職・転職・キャリア関連分野でいろいろな仕事を経験し、最近はフリーランスでママ向けキャリアカウンセラーも。第二子妊娠中。モットーは「今を楽しむ!!」

関連記事