「生き方いろイロ 転勤トイロ」vol.1 金子花苗さん 自分らしくいられるように。変わることを恐れずに進み続けたい【前編】

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“金子さん”前篇

人生で大事にしている“価値観”は、迷ったとき、岐路に立ったときの道しるべになるはず。
そんな思いから、その人の価値観に焦点を当てて、その人の過去、現在、これからをお伺いしていくインタビューシリーズ「生き方いろイロ 転勤トイロ」が始まりました!


転勤妻は変化が多いぶん、様々な人生の選択を経験していけるのが、面白くもあり大変な部分だと思います。
その時々で悩みながらも、進んでいく道をひとつひとつ決めていった女性たちの生き方が、みなさんの参考になりますように。


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記念すべき第1回目は、富山市にお住まいの金子花苗(かねこ・かなえ)さんにお話を伺いました。
金子さんは旦那さんの転勤で滋賀県、石川県と移り住んできましたが、2019年富山県富山市への転勤をきっかけに、富山市に定住することを決めました。そして、2021年4月富山市で桶谷式の母乳育児支援を行う「かねこ助産院」を本格スタートさせました。


転勤妻でありながら、定住と助産院開業という2つの大きな転換点を迎えた金子さん。
どんなことを考え、家族とどんな話をし、どんな未来を想像してその決断に至ったのでしょうか?


金子花苗さん

「かねこ助産院」金子花苗(かねこ・かなえ)さん



金子さんが大切にしている“価値観”は?-家族、健康、変化


まず、現在金子さんが大事にしている価値観を聞いてみました。
「この質問を考えるのが一番難しかったです」
そう言いながらも、お友達と話してみたり過去を振り返ったりしながら自分の価値観について考えてきてくれた金子さん。とても誠実な方なのです。


そんな金子さんの大事にしている価値観は【家族】【健康】【変化】の3つ。そこにはどんな思いがあるのでしょうか?



ママもパパも赤ちゃんも、家族みんなが笑顔でいられるように


まず迷いなく挙がったのが、“家族”だったそう。
現在、金子さんは助産院以外にも新生児訪問といった行政のお仕事や、オンラインで子育てのお話会を開催するなど、忙しい毎日を送っているのですが、実は2児の母でもあります。
8歳の娘さんと5歳の息子さん、旦那さんと4人暮らし。


「家族は大事にしたい。独立して働いているぶん時間の調整が利くので、家族との時間もできるだけ多くとるようにしています。」


そんな金子さんだからこそ、助産院に来てくれるママだけでなくそのご家族のこともとても大切にしています。


「ここに来てくださるママや赤ちゃんだけではなく、パパもそうですし、おじいちゃんおばあちゃんもみんな家族。
母乳育児について、パパはどうしたいと思っているのか、みんなで応援してくれているのか、といったところも聞いてみたりします。」


次に挙がった“健康”という価値観について伺ってみても、その思いがひしひしと伝わってきました。


「自分や家族の健康はもちろんですが、来てくださるママや赤ちゃんの健康が大事ですね。
うちの助産院では主に母乳育児支援を行っていますが、ママ自身が母乳育児を頑張らないと!と追い詰められていては身も心も不健康ですよね。本当に大事なことはなんだろう…と考えたときに、ママも赤ちゃんも笑顔でいることだなと思って。
母乳育児が大事、ではなく、ママが笑顔でいられるためにはどうしたらいいかな、ということを考えるようにしています。」


ママの笑顔

柔軟に、変わっていくこと


金子さんはずっと、母乳育児支援をするために勉強してきましたが、ママと赤ちゃんの“本当の健康”というものを考えたときに今のままではだめだ、と感じたと言います。


「これからは母乳育児だけではなく、ママたちのニーズをくみ取っていくことが大切だと感じています。例えば、子どもが寝てくれないという相談は非常に多いんです。だから、そういった細かなニーズにまで寄り添ってサポートしたい。そのために、私も変わらなきゃと思ったんですよね。ずっと母乳育児を専門にやってきたけど、“ねんね”のことを改めて勉強したりして知識を増やしています。そんなふうに過去に縛られず、変わることを大事にしていきたい。だから、3つ目の大事にしている価値観は、“変化”です。」


転勤族だから、変化とは常に隣り合わせ。変化を楽しむこと、受け入れることを大事にしている転勤族の方は多いと思います、と金子さんは続けます。


「今までは、転勤で場所や環境が変化することにはそれなりに適応してきました。今後は富山に定住して、助産院として腰を据えて…今度は私自身が変化していく番ですね。」


金子助産院

2021年4月に本格始動した「かねこ助産院」。金子さんの柔らかい雰囲気が表れている空間。


家族、健康、変化。金子さんが教えてくれたこの3つの価値観から、どんな人生の選択が生まれたのでしょうか?
後編では、いよいよ金子さんがどんな思いで定住地を決め、助産院開業に至ったのか、その道のりをお聞きしていきます。


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インタビュー・文:あずま るに / ライター / 焼き菓子のお店única(ウニカ)店主


※あずま るにプロフィール:東京出身。お菓子作りの夢を追って富山に来たのが6年前。農家でのお菓子作り、富山県移住相談員を経て、第一子の育休中にフリーライターに転身することを決意。店舗を持たない小さな焼き菓子店との“二足のわらじ”に挑戦中。
生粋の富山男子である夫、1歳の娘、甘ったれ茶トラ猫と暮らしています。

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