【開催レポート①】転校の壁Kindle本出版記念 オンラインイベント「誰にも相談できなかった転校について語ろう!」

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「転勤するのも悪くない」をキャッチコピーに転勤妻と家族を支援している私たちTENKIN LABと、福島県で移住転入女性のサポート活動をするtentenのコラボイベント
「誰にも相談できなかった転校について語ろう!」をオンラインで開催しました!


▶イベントの開催概要はこちら


この記事では本イベントの詳細内容を、本のネタバレもちょこっとありでご紹介しています。
本の内容が気になっている!という方はもちろん、今まさに転校に悩んでいる方にとっても参考になるお話が聞けたので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。



前半では、今回のイベント開催のきっかけとなった『転校の壁に挑むのが楽しみになる本』(以下、『転校の壁本』)の著者 利根川芙海(ふみ)さん(TENKIN LAB理事)と、同じくTENKIN LAB理事でありtenten代表の藤本菜月さんによるスペシャル対談が繰り広げられました!


転校への心構えや知識、対処法を網羅した“転校指南書”!


まずは簡単にお2人の自己紹介から。
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石川出身の藤本さん。結婚を機にご主人の地元である福島に来てからは、県内転勤を繰り返し、先が見えない日々に不安を感じていました。
その経験が、転勤族や移住者など、転入女性を支援する活動へとつながって今に至ります。


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一方の利根川さんは、東京出身で、初めての転勤が小さなお子さん2人を抱えての富山転勤。時期が冬だったこともあり、どんよりとした北陸の天気も相まって引きこもりがちとなり、転勤ウツになりかけていました。
そこから、TENKIN LABメンバーや地域の人とのかかわりが増えるにつれ回復
現在はタイのバンコクで転校、転園を経験したお子さんたちを見守りながら、生き生きと活動されています。


自己紹介に続き、利根川さんから、今回出版した『転校の壁本』について紹介していただきました。


転勤とは切っても切れない「転校」。
「転校させるのはかわいそう」「できれば転校させたくない」
そんなマイナスイメージが強いですよね。


現在、小2と小5の子育て真っ最中の利根川さんも、タイへの転勤が決まったとき、お子さんたちの転校を前に不安だらけだったそう。
そこで周りの友人や先輩たちに転校について聞いて回りました


そうして教えてもらった経験談や知識から、
「転校によって新しい環境を経験し、新しい人に出会えることは、自分を磨くチャンスになりえる!
という考えに至り、それを自分と同じように悩む転校生の家族にも伝えたいとまとめたのが『転校の壁本』なのです。


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本のなかでは、「転校の壁」は親が悩む壁と子どもが悩む壁の2枚あるとし、それぞれの乗り越え方のポイントを、具体例を交えながら紹介しています。


さらに、親子のタイプによって異なる子どもへのサポートの仕方や、具体的な声かけの仕方まで書かれていて、まさに今、転校に立ち向かっている家族やこれから転校があるかもしれない家族が知りたい情報を詰め込んだ一冊となっています。


『転校の壁本』執筆までの経緯


「転校なんて難しいテーマをまとめ上げるのは無理でしょ!」
最初に本を書く話が出たときには内心そう思っていたという藤本さん。


実は利根川さんも、「今は無理だな…」と、書くのを断念した時期もあったのですが、やっぱり書きたい!と、執筆を始めた経緯があったそう。


その裏には、様々な想いがあったといいます。


転校についての悩みはこんなにも多いのに、その指南書のような本が世の中にはほとんどなく、転校生家族の道しるべになるような、お守りのような本をつくりたい


せっかく教えてもらった転勤妻たちの経験談を自分のなかだけにとどめておくのはもったいない。シェアしなければ!…


「転校はかわいそう」「転校させなきゃよかった」「転校させたくない」
そんな風に感じているすべての人や社会に、転校を前向きにとらえてもらえるきっかけとなることを目指し、本を執筆するに至りました。


親子の性質や周りの環境…それぞれに合った壁の乗り越え方を


表紙に描かれている、「とり」「パンダ」「オオカミ」「カンガルー」の親子は、親子の性質で分けられたタイプを表していて、本の中でもそのタイプ別の壁の乗り越え方が書かれています。


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転校をどううまく乗り越えられるかは、親子の性質や転校先の環境など、様々な内的・外的要因によって異なるもの。
だからひとまとめにして「こうしましょう」と言うことはできず、それぞれに合った対策が必要になります。


藤本さんが「転校についてまとめるなんて無理でしょ!」と思ったのも、転校に対するハードルは1人1人違うから。
でも利根川さんは、そこを丁寧に分析してタイプ別の対処法を示し、想定される様々なパターンをわかりやすくまとめてくれています。
それぞれに合った対策や心構えがあり、事前に準備することで転校の壁に挑むことができるんだ!ということを色々な人の話を聞いていて感じたんだそう。


これには藤本さんも、さすが利根川さん!と感心しきりで、「いろんなパターンの転校の悩みに応えてくれているから、ぜひたくさんの人に読んでいただきたい」と太鼓判を押していました。


最後に利根川さんからのメッセージが。
「この本では、様々な方法での転校の乗り越え方や対策を紹介していますが、転校は環境によるところがとても多いもの。もし今、お子さんが転校で辛い思いをしていたり、過去に失敗したなという経験があっても、決してご自身やご家族を責めないでください。すごくがんばっているんだから。
辛い経験だって絶対に成長につながっているし、自分を磨いてくれているはず。
そういう辛さも含めて乗り越えていってほしいなと思います。」


それを受けて、藤本さんからは、
「私は福島に来た当初、人生で初めて本当に辛い状況だったの。でもその経験が、今の活動につながっている。
辛かったり、すごく楽しかったり、なにか強烈に記憶に残るような経験が、その後の人生を豊かにしてくれるんだなって、実体験として感じている。それを子どものうちから経験できるっていうポジティブな捉え方で転校を考えられるんだな、って利根川さんのお話を聞いて思いました。」
という言葉がありました。


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みなさん、お2人の言葉に救われたり、大きく共感したのではないでしょうか。
画面越しにもおみなさんの拍手が聞こえてくるようでした。


利根川さんと藤本さんの対談は、アーカイブ動画で視聴可能!
当日参加できなかった、気になっていた、という方はぜひご覧ください。
▶アーカイブ動画はこちらから


イベント後半では、全国から集まった、転勤について聞きたい!話したい!という転勤妻のみなさんとの交流セッション。


これから経験するかもしれない転校に対する不安や、過去の失敗談など、転校に関するみなさんのモヤモヤをたくさん吐き出していただきました。
具体的に転校の壁にどう挑んでいけばいいのか、みなさんそれぞれのお悩みに利根川さんが答えていきます。


転校の悩みを持っている方必見!イベント後半の模様をまとめた詳細レポートもぜひご覧ください!


▶︎イベント後半の詳細レポートはこちら


2024.02.18発売!
TENKIN LAB出版より初出版のKindle本『転校の壁に挑むのが楽しみになる本』(著者:利根川 芙海) Kindle価格 \390
Amazonストアにて購入後、Kindleアプリでお読みいただけます。
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※書籍の2・3月分売上は、能登半島地震で被災した子どもたちのために全額寄付いたします。
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◆Kindleを初めてお使いになる方へ
この手順で試してみてください。
1.スマホ(またはiPad、PCなどお読みになる機器)に、Kindleアプリ(無料)をダウンロードします
2.Amazonで本を購入します
3.KindleにAmazonのアカウントでログインします
4.Kindleアプリの「本棚」に入っているのでそこからお読みいただけます!
※はじめはちょっと読みにくいかもしれませんが、だんだん慣れてきます♪


『転校の壁に挑むのが楽しみになる本』は、一般財団法人 心豊かな社会をつくるための子ども教育財団さんの助成により実現いたしました。心より感謝申し上げます。
▶心豊かな社会をつくるための子ども教育財団


文:あずま るに / ライター / 焼き菓子のお店única(ウニカ)店主


※あずま るにプロフィール:東京出身。お菓子作りの夢を追って富山に来たのが8年前。農家でのお菓子作り、富山県移住相談員を経て、第一子の育休中にフリーライターに転身することを決意。店舗を持たない小さな焼き菓子店との“二足のわらじ”に挑戦中。2023年夏、夫とともにブルーベリー観光農園をオープン。
富山で月に1回開催される「転勤族ママ交流会」の運営担当。
生粋の富山男子である夫、4歳と1歳の娘たち、甘ったれ茶トラ猫と暮らしています。

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