保育士が教える!新しい土地での保育園・幼稚園選びのポイント

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幼稚園

お仕事の転勤が決まって、子どもも転園。新しい園選びは、皆さんどのようにしていますか?幼児期は、子どもの人格形成の基盤になる大切な時期。ずっと同じ園で過ごすのもいいですが、いろんな園や土地の特色に触れられるのは、転勤族ならではのメリットになることも。今日はそんな新しい土地での園選びについて考えてみたいと思います。



子どもにとっていい保育園・幼稚園ってどんな園?


転園する時には、その土地の保育園や幼稚園の情報収集をすることは大切です。でも、そもそも「子どもにとっていい園」とはどのような園でしょうか?
私は以前勤めていた園で、“これは子どもたちのためというより保護者のための園(行事)だ”と感じることがありました。保育園は子どもの育ちを保障された場なのに…それでは本末転倒です。私は、子どもが最大限イキイキと自己発揮できていて、しかもそれが保護者の喜びにつながっている、というのが良い園の姿なのではと感じています。といっても、外からそれを見抜くのは難しいですよね。あくまでも私の視点ですが、子どもにとっていい園を選ぶために、チェックしておきたいポイントを紹介します。


お絵かき

園の教育理念や目標、教育方針


園を運営していく上で最も要になってくるのが「理念」です。その理念を叶えるための「目標」や「目指す子どもの姿」があり、そのために実践する「方針」があります。なのでここにパパママの考えとのズレがあると、実際に園に入った時に疑問や不安などが出てきてしまうことになりかねませんよね。まずはいくつかの園のHPにある理念をもとに、この子はどんな子に育って欲しいのか、家族で考え話し合ってみると良いかもしれません。



保育園の環境


環境と一言で言っても、子どもの育つ大切な環境としては2種類あります。


1つは「物的環境」です。“園に自然が多い”とか、“キレイに整えられている”とか、“小さくても家庭的な雰囲気”とかです。HPにある写真でも少しは感じ取れますが、実際に見学に行ってみるのが一番雰囲気をつかみやすいかもしれませんね。


2つめは「人的環境」です。縦割り保育か年齢別保育か、保育者(先生)の表情や声のトーンは明るいか、保育者同士のコミュニケーションがうまく取れているか、などがそれに当たります。保育を先導していくのは保育者です。保育者の声のかけ方、援助の仕方ひとつでクラスの雰囲気がガラリと変わったりします。その園が保育者にとって不満の多い園であれば、いくらキレイな園でも、子どもにも悪影響を与えてしまうことにつながると私は思います。こちらも見学に行くのが最善ですが、難しければ電話での対応を聞いたり、ネットで園のブログなどがあればそちらを参考にしてみたりもいいかもしれません。


保育

転勤が子供のためになることも


転園することで子どもも親も、環境の変化に戸惑いや緊張もあるかもしれませんが、私はいろんな考え方の園を実際に体験できるのはとてもいいことだと思います。転園してくる子に慣れている園もあれば、あまり慣れていない園もあるでしょう。でもどちらにしても、入ったら子どもたちは親の心配をよそに意外とすんなりと受け入れてくれるはずですよ。大切なわが子が心身ともに大きく育つために、たくさんの遊びから学びを得ることができますように!


~記事はあくまでも一例です。tenkin-noteは、転勤族の転勤が「転機」に、そして楽しい転勤生活になるよう応援しています。~


文:さやか/Chially(キアリー)保育士ママ


※さやかプロフィール:保育士経験の後、ママであり保育士として、現在親子コミュニティの活動を通し、社会全体で子育てするムードを育むチャレンジ中。親子ともに納得できる子育て法を目指し、子どもたちにクリエイティブな遊びを提案します。

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