【開催レポート②】転校の壁Kindle本出版記念 オンラインイベント「誰にも相談できなかった転校について語ろう!」

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転校の壁2-1

「転勤するのも悪くない」をキャッチコピーに転勤妻と家族を支援している私たちTENKIN LABと、福島県で移住転入女性のサポート活動をするtentenのコラボイベント
「誰にも相談できなかった転校について語ろう!」をオンラインで開催しました!


▶イベントの開催概要はこちら


この記事では本イベントの詳細内容を、本のネタバレもちょこっとありでご紹介しています。
本の内容が気になっている!という方はもちろん、今まさに転校に悩んでいる方にとっても参考になるお話が聞けたので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。



イベント後半は、参加者のみなさんからの質問やお悩みをシェアしてもらう時間に。
その様子をレポートしていきます!


4つのタイプで壁の高さも乗り越え方も違う?!親子タイプ診断


イベント前半では、『転校の壁に挑むのが楽しみになる本』(以下、『転校の壁本』)著者の利根川芙海さん(TENKIN LAB理事)と、同じくTENKIN LAB理事でありtenten代表の藤本菜月さんによるスペシャル対談が繰り広げられました。


▶︎イベント前半の詳細レポートはこちら


2人のお話に、本の内容をもっと知りたい!転校についてもっと聞きたい!話したい!という熱量も高まったところで、後半は参加者の方も交えてみんなで交流タイム。


まずは、本の中でも紹介されている「親子タイプ診断」を、その場でみなさんにしていただきました。


親子タイプ診断

簡単な質問に答えて、親と子それぞれの性質が「繊細」「楽観的」のどちらかを確かめます。


転校の壁2-3

さらにその組み合わせから親子タイプを導き出します。
親子タイプは、「とりタイプ」「カンガルータイプ」「パンダタイプ」「オオカミタイプ」の4つ。
みなさんはどのタイプだったでしょうか?


転勤妻のみなさんから次々あふれる悩みや不安


続いて参加者のみなさんに、自己紹介とともに、どの親子タイプだったか、また、転校に関するお悩みや質問を聞かせていただきました。


転校経験者もこれから転校の可能性があるという方も、状況は様々でしたが、驚いたのは、大半の参加者=ママ自身が繊細タイプだったということ。


繊細タイプ

でもそれもそのはず。利根川さん曰く、「子どもの転校について悩んで、聞きたいってこのイベントに参加してくれてるってことは、それだけ細やかに子どもの変化を気にしたりしているってこと。」繊細タイプが多いのも納得ですね。


ここからは、事前に寄せられた質問や、みなさんのお話しから出てきた質問に利根川さんが答えてくれた内容をいくつか紹介していきます。


・高学年になってくると、友達とのつながりも出てきて転校を嫌がったり、新しい環境になじめないという話も聞きます。いつまで転勤帯同して子どもに転校させるのか、タイミングに悩んでいます。正直、度重なる転勤に私のほうが疲れてしまっています…。(ママが繊細タイプの方からの質問)


→タイミングは、家族それぞれだし、本当に答えがないと思います。でも、ママが繊細タイプの人は、ママファーストでやっていきましょう!定住、帯同を決めるタイミングだって、ママがどうしたいかで決めていいんですよ。


・転校するかどうか子どもに相談すべき?


→転校する・しないを決めさせるような、大きな決断をゆだねるのは、子どもにとって負荷が大きすぎると思っています。
ある程度まで親が決めて、もし選択肢があるなら、何月に転校するのがいい?とか、住む家を一緒に選ばせてあげるとか、もう少し小さなところを自分で決めさせてあげたり、気持ちを聞いたりするのがいいんじゃないでしょうか。


子どもが繊細タイプの場合の対処法は?


→まずは気持ちを聞いてあげる。何かを解決してあげる必要はなく、どんな気持ちかな、というのを一緒に考えてあげることが大事です。
ママも繊細なオオカミタイプの場合は、ママファーストで。まずはママの心の安定をはかりましょう。
あとは、先生を味方につけることも重要。「転校生支援プロジェクト」で作成した「転校パスポート」をぜひ活用してみてください!
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先生を巻き込むコツは?


伝え方が大事。基本的には、子どものためになりたいという先生が大半だから、伝え方次第で味方になってくれますよ。私の場合は、感謝を伝えるようにしています
もし担任の先生とうまくいかなくても、学校の中のほかの先生で1人でも分かり合える人が見つかると安心できます。


学期途中の転校についてどう思いますか?


→4月から転校するのがいいと思われがちですが、実は学期途中の転校にもメリットがあります。
学期途中だと、すでに担任の先生が誰だかわかっていて、事前にコンタクトを取りやすいし、クラス運営も安定してきているから、上手に受け入れ体制をつくってくれることもあります。


様々な経験談を聞いて、転校を研究してきた利根川さんだからこその的確な回答に、なるほどな~!とたくさんの発見がありました。


みんなで乗り越える「転校の壁」


最後に、みなさんからの感想をご紹介します。


・転校はまだ先のことですが、その前に、入学のときにも活用できる心構えとしても参考にさせてもらいました。


・転校というテーマでじっくり話したことがなかったので興味深かったです。タイプ別の対応方法があるということが勉強になりました。


・転勤する直前は本当に嫌!となるけど、それも含めて経験だなと改めて思いました。みなさんもがんばっているんだなと、心強い気持ちになりました。


・「転勤族って大変だね」と言われることが多いので、それに引っ張られてマイナスな気持ちになることが多いなか、このイベントではポジティブになれる時間を過ごせました。今、ワンオペ子育てが大変なので、「ママファースト」という言葉が心に刺さりました


「ひとりじゃないよ」という言葉がとても心強かったです。初めての転勤のときは心が病んでしまったけれど、こういう会があると知って、仲間がたくさんいることを感じました。


・転勤は長期の旅行だと思って楽しんでいます。大変なこともあるけど、楽しもうと思ったら転勤も楽しいよって伝えたいなと思いました


・ママファーストでいいよ、4月じゃなくてもいいよ、タイミングや運も全部含めて乗り越えることが大事なんだよ、と聞いて、前向きな気持ちになれました。


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利根川さん、藤本さんの言葉にも、参加者のみなさんが一生懸命悩みながらも前向きになっていく姿にも、心がジーンとなって、ポジティブなエネルギーで満ちた2時間となりました。


「これからもつながりあって、ひとりじゃなくてみんなで乗り越えていきましょう!」
とあたたかい利根川さんの言葉で締めくくられ、会はお開きとなりました。


転校の壁2-5

今回、イベントにご参加いただいたみなさん、ご参加いただけなくてもアーカイブで見たい!と言ってくれたみなさん、本当にありがとうございました!
みんなで転校を考える、貴重な機会となりました。


『転校の壁本』では、今回イベントで利根川さんがお話ししてくれた内容をさらに深堀して、具体的な声かけ例や転校に関するお役立ち情報なども紹介しています。
転校当事者の家族や、学校の先生など転校にかかわるすべての方に向け、今まであまりなかった「転校」を切り口に研究しまとめた特別な一冊。
ぜひ読んで参考にしてみてください。そして読んだ感想もぜひお寄せくださいね!


TENKIN LABとしても、転勤妻のみなさんが「ひとりじゃない」と思える場づくりやサポートにいっそう力を入れていきますので、今後とも様々な形で関わり続けていただけたら幸いです。


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TENKIN LAB出版より初出版のKindle本『転校の壁に挑むのが楽しみになる本』(著者:利根川 芙海) Kindle価格 \390
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※はじめはちょっと読みにくいかもしれませんが、だんだん慣れてきます♪


『転校の壁に挑むのが楽しみになる本』は、一般財団法人 心豊かな社会をつくるための子ども教育財団さんの助成により実現いたしました。心より感謝申し上げます。
▶心豊かな社会をつくるための子ども教育財団


文:あずま るに / ライター / 焼き菓子のお店única(ウニカ)店主


※あずま るにプロフィール:東京出身。お菓子作りの夢を追って富山に来たのが8年前。農家でのお菓子作り、富山県移住相談員を経て、第一子の育休中にフリーライターに転身することを決意。店舗を持たない小さな焼き菓子店との“二足のわらじ”に挑戦中。2023年夏、夫とともにブルーベリー観光農園をオープン。
富山で月に1回開催される「転勤族ママ交流会」の運営担当。
生粋の富山男子である夫、4歳と1歳の娘たち、甘ったれ茶トラ猫と暮らしています。

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